

子供のとびひは伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)と言い、虫刺されや擦り傷などに細菌が入り込み、人を感染させてしまう病気です。
また、他人を感染させるだけでなく、自分の体のあちこちにまで炎症があっという間にひろがることから「飛び火=とびひ」と呼ばれています。
また、とびひは一度なれば免疫がつくというわけでなく、何度も繰り返してしまいます。
そこで、今回は子供のとびひについて紹介します。
スグできる水疱瘡CHECK!!
- 体中に小さく赤い湿疹
- 38度程度の発熱
- 数日前に体調を崩していなかったか
- 家族や友人に水疱瘡感染者はいたか
- ワクチン接種はしたか
とびひはどんな病気なの?
とびひは、鼻や手足から広まる場合が多くあります。
その理由は、菌が繁殖しやすい環境があるかどうかで、鼻の穴は雑菌が多く、手足は虫刺されなどでかきこわしてしまうことがあるからです。
また、とびひを発症すると、痒みのある水疱ができます。
そして、掻くなどして水疱が破けてしまうと、細菌が体中へと次々に広がってしまいます。
また、細菌が付着した手で他の部位を触ることで、さらに炎症が広がってしまう病気です。
水疱瘡 | |
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発症が多い年齢 | 乳幼児 |
潜伏期間 | 発症から1週間程度 |
発病期間 | 5日程度 |
症状 | 痒みをもった水疱 |
発症部位 | 1か所から全身へ広がる(1か所で治まる場合も) |
登園or登校 | 不可(医師の許可が必要) |
流行期間 | 主に6~7月 |
感染経路 | 接触感染 |
予防方法 | 患部をガーゼで覆う |
また、とびひは、水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)と、痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)という2種類に分類されます。
症状と発症する年齢が異なるので、チェックしてみましょう。
水疱性膿痂疹 | 痂皮性膿痂疹 | |
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原因 | 黄色ブドウ球菌 | 化膿レンサ球菌 |
症状 | 痒み、水疱、びらん | 厚いかさぶた、腫れ、発熱、のどの痛み |
発症部位 | 目鼻口のまわりから全身 | 全身 |
発症時期 | 主に夏 | 年中 |
発症年齢 | 7歳未満 | 主に成人 |
とびひの予防とケア方法
とびひが発症してから、抗菌剤などで適切な治療を行った場合は、1週間程度で改善します。
このとびひは、肌のバリア機能が低下しがちな乳幼児やアトピー性皮膚炎の子供が発症しやすい病気です。
私たちの鼻の中や爪の隙間、便には、ブドウ球菌やレンサ球菌という様々な細菌が住み着いています。
虫刺されなどをひっかいてしまったときに、傷口から細菌が侵入して繁殖してしまうと、とびひを発症してしまう原因になります。
とびひの予防方法
子供が発症しやすい水疱性膿痂疹は、夏場に起こりやすいので、肌を清潔にし、爪は切っておきましょう。
水疱や膿が出ている場合は、ガーゼで覆うなどして家族に感染しないようにすることも効果的です。
また、子供はよく鼻をほじりますが、鼻はブドウ球菌がたくさん住み着いているので、鼻に指を入れないよう注意しましょう。
また、脇の下はあせもができやすい部分も炎症を起こしやすいので、綺麗に洗ってあげましょう。
とびひのおうちケア

とびひは患部が広がらないようにガーゼで覆い、患部は清潔にしましょう
とびひに感染した後、登園や登校、お風呂などママが日常で気をつけるべきことを紹介します。
登園や登校
とびひは学校感染症第3種に指定されており、他人に移す可能性が懸念されています。
医師の治療の元、許可があった場合は登園や登校することができます。
また、感染しないためには、患部をガーゼで覆うなどして、他人に細菌を接触させないようにすることが重要です。
また、まれに大人も感染しますので、園や学校だけでなく家庭内やちょっとした外出にも注意が必要です。
お風呂は入ってもいいの?
とびひは患部を清潔に保つことが重要です。
よく泡立てた石鹸をやさしく包み込むように洗い、しっかり洗い流しましょう。
しかし、お湯を介して感染の危険性が高まりますので、感染した子供は湯船に最後に浸かるか、シャワーのみでサッと洗い流しましょう。
また、入浴後に使用したタオルは家族間で共有すると感染の危険性が高まります。
もったいないと思わずに、1人1枚の使用を心がけましょう。
とびひの症状と原因まとめ
とびひは、肌のバリア機能の低下によって発症する肌トラブルのひとつです。
虫刺されで化膿しやすい、乾燥しやすい子供は、とびひになる可能性が高いので注意が必要になります。
とびひを発症させないためには、皮膚を清潔にすることが大切です。虫刺されでかきむしったり、鼻水を皮膚にこすりつけないように注意して観察しましょう。
とびひのケアに必要なこと

子供の頭皮は紫外線やエアコンの影響でカサつき、思った以上に荒れています。
フケやかさぶたが気になってきたら、保湿成分入りのソープを使い始めるサインです。

紫外線が強くなってくる時期には、乾燥やあせもの症状が出やすくなります。
今からバリア機能を強化すると、冬のトラブルを軽減させることができるため、お風呂あがりには潤い成分を肌に与えましょう。

夏にお悩みのあせもやかぶれには、肌をサッパリさせる入浴剤がおすすめです。
あせもや虫刺されで弱っている肌を、1日の終わりにしっかり保湿してあげると、サラサラ肌を保てますよ。