
乳児湿疹は、乳児期のほとんどの赤ちゃんが経験する皮膚トラブルです。
生まれてすぐから1歳くらいまでの間にできる湿疹は、清潔を保つことと保湿ケアを徹底することで少なくできることもあります。
そこで今回は、乳児湿疹はいつから始まりいつまで続くのかについて紹介します。
乳児湿疹はいつから始まるのか
乳児湿疹は、生まれてすぐ(生後2~3週間)から1歳頃までの間にできる湿疹のことをいいます。
赤ちゃんの皮膚はとても薄くてデリケートなうえにバリア機能が未熟なので、刺激を受けやすくあせもやかぶれ、ニキビのような湿疹ができやすい状態になっています。
とくに、生後6ヶ月頃までの赤ちゃんの皮膚にできる湿疹は、原因をはっきりと特定することが難しいので1歳までの乳児期にできる湿疹を総称して乳児湿疹と呼んでいます。
この乳児湿疹の原因は様々で、また湿疹の症状も月齢や季節によっても変り、カサカサしたり、時にはジュクジュクしたりします。
しかし、原因は様々と言っても、赤ちゃんのお肌が湿疹で赤くなってしまっていると、ママは心配になりますよね。
皮膚科や薬はいつから考えるべきか
赤ちゃんの頭や顔、体に湿疹ができてしまうと「病院はいつ行けばいいの?」とか、「お薬はどうしたらいいの?」などとママも疑問や不安でいっぱいになってしまいますよね。
まず病院で診てもらった方がよいとされているのは、「湿疹が全身に広がってしまった場合」や、「かゆくて赤ちゃんが不機嫌になってしまう」症状が出たら受診を考えましょう。
この場合「受診する診療科はどうしようか…」と悩むところだと思いますが、とりあえず近くの小児科での受診をおすすめします。
近所に皮膚科があれば直接皮膚科を受診すればよいのですが、赤ちゃんを連れて病院に通うのは大変です。
ひとまずかかりつけの小児科の先生に診てもらって相談してから、ひどいようなら皮膚科のお医者さんに診てもらうようにすると、ママも赤ちゃんも無理なく病院に通うことができます。
乳児湿疹発症時の離乳食はいつから始めるべきか
乳児湿疹を発症しているからといって、必要以上に離乳食の開始を怖がる必要はありません。
離乳食を開始する時期は5~6ヶ月と一般に推奨されている月齢から始めて大丈夫です。ただし、発疹が安定している頃に始めてあげましょう。
新しいものを食べさせてあげる時は平日の昼間、湿疹や体調に急激な異常がみられたら病院を受診できる時間帯に食べさせてあげるようにしましょう。
離乳食を食べ終えた後は、口の周りや手などを清潔にしてあげるようにします。食べ物が付いた手で皮膚に触れてしまうと、その刺激でかぶれたり湿疹が悪化したりしてしまうことがあります。
食事のあとは塗れたガーゼなどで拭くなどして、お肌を清潔にしてあげてください。その時にはベビーローションで拭いた部分を保湿してあげるケアも忘れずに行うようにしましょう。
まとめ
乳児湿疹は発疹が出たり治ったりを3~4ヶ月ごとに繰り返していくことがほとんどです。
まずは、湿疹ができたら、皮膚の状態や赤ちゃんの様子をみてあげてください。
1歳頃になると、未熟だった赤ちゃんの肌のバリア機能も向上してくるので、自然に湿疹は治まってきますが、湿疹をできにくくするために、毎日お風呂あがりに保湿剤を塗るなどのケアをしっかりしてあげるようにしましょう。