

「赤ちゃんのほくろは将来癌化する」という話を聞いたことはありませんか?赤ちゃんのほくろは悪性のものと良性のものがあり、全てのほくろが危険なわけではありません。しかし、ほくろだと思っていたものが、皮膚の病気だった!ということもあります。
そこで今回は、赤ちゃんのほくろについてママが知っておきたい6つのことを紹介します。
赤ちゃんのほくろについてママが知っておきたい6つのこと
ほくろは、胎児のころにできる神経細胞のできそこないです。
胎児のころにできたほくろは、約30年かけて皮膚の上に出現していき、健康に害は及ぼしません。しかしまれに悪性のほくろへと変化することもあります。また胎児のころに出来たほくろとは別に、紫外線によってできるほくろもあります。
そんな赤ちゃんのほくろについて、ママが知っていてほしいことを詳しくみていきましょう。
1.赤ちゃんの癌化しやすい危険なほくろのタイプ
ほくろは癌化する恐れがあります。通常ほくろは健康に何の問題もありませんが、1/50000の確率で悪性黒色腫(メラノーマ)という悪性のほくろへと変化することがあります。
悪性になりやすいほくろは以下のタイプです。
- 手足にある
- 陰部にある
- 形が丸くない
- グラデーションのように濃い部分と薄い部分がある
- ほくろから出血する
- ほくろの直系が6mm以上ある
- ほくろが分裂した
全てのほくろが癌化するわけではありませんので、「何か気になるな…」と感じたら注意深く観察してみましょう。早期に発見すれば簡単に取り除くことができます。
ちなみに毛が生えているほくろは、ちょっとカッコ悪いですが良性タイプですので安心してくださいね。
2.ほくろは消えない!むしろ増える!
胎児のころにできるほくろは増えません。増えたように見えても、ほくろの元が形となって出てきただけで、皮膚の下に潜んでいただけです。しかし、紫外線を浴びることによってできる「シミ」のようなほくろは年々増えていきます。
とくに顔や腕など日光に当たりやすい部分にほくろが増えていくことがありますので、ほくろを増やしたくないときはしっかりと予防をしておきましょう。
3.赤ちゃんのほくろ予防には日焼け止め
ほくろを増やさないためには、紫外線対策をしましょう。
日焼け止めをしっかりと塗り、紫外線をなるべく浴びないように気をつけることが大切です。10代のころに紫外線を大量に浴びた子は、20代以降にほくろが多く出てしまう恐れもあります。
また紫外線に抵抗力の少ない色が白い子ほど、シミのようなほくろが出来やすくなります。
4.ほくろ占いは当たらないけど美しいと思われることも
ほくろ占いに医学的な根拠はありません。
ほくろ占いは人相学の一種で、4500年前に中国で発祥しました。ほくろ占いの中には、盛り上がっているほくろを「活きほくろ」平らなほくろを「死にほくろ」と呼んでいます。
しかし、欧米では「ほくろ=美しいもの」という認識もあり、口と目の周りにある小さなほくろをアメリカでは「Beauty mark」と呼ばれています。
5.赤ちゃんのほくろが気になったら治療を検討しよう
ほくろの多くは良性のものですが、まれにメラノーマという悪性の癌になる恐れもあります。
少しでも赤ちゃんのほくろが気になった場合は、一度病院で相談してみましょう。ほくろは切除したりレーザー治療で除去することも可能です。もしもママがほくろで苦しんだ経験があれば、その旨も包み隠さずに相談してみましょう。良いお医者さんはちゃんと話を聞いてくれますよ。
6.ほくろは触らない!いじらない!つねらない!
赤ちゃんや子供は自分のほくろが気になりいじってしまうことがありますが、基本ほくろはいじってはいけません。
触った程度で癌化するわけではありませんが、大きくなったり増えてしまうこともあります。またほくろから生えている毛を抜くことで、皮膚の奥にある細胞を傷つけてしまうこともありますでので、ハサミでカットするか、皮膚科で相談しましょう。
ほくろと間違いやすい!赤ちゃんの茶色いあざ
赤ちゃんのあざの中には、ほくろと思ってしまうような茶色いあざもあります。
一見ほくろを間違えてしまうような茶色いあざも、治療が必要な場合がありますので、くわしくみていきましょう。
治療しても再発する恐れのある扁平母斑
扁平母斑(へんぺいぼはん)は文字通り盛り上がりのない平らな茶色いあざです。
形や大きさが一定ではなく、体中のどこにでも発症します。健康に大きな害はありませんが、毛が生えてくるあざもあるため、見た目を気にしてしまう子もいます。成人してからの治療は再発する恐れも高くなりますので、気になる場合は、早目に皮膚科で相談しましょう。
薄い茶色のものはカフェオレ斑とも呼ばれています。
赤ちゃんの頭に発生しやすい脂腺母斑
赤ちゃんの頭部に黄色く盛り上がってできるあざを脂腺母斑(しせんぼはん)と言います。
成長と同時に茶色くなってくるこの脂腺母斑は、将来癌化する恐れもありますので、早目に皮膚科か外科を受診しましょう。自然に消えてなくなることもありません。
脂腺母斑が発症している部位には髪の毛が生えにくいので、発見しやすいと思います。
まとめ
- ほくろの形や色が変化してきたときは皮膚科を受診しよう
- ほくろの数を増やしたくないときは、紫外線対策をしよう
- 頭に黄色い盛り上がったあざを発見したらすぐに受診を
ほくろが癌化する確率は極めて低く、ほとんどのものが良性です。無理にレーザー治療で除去する必要はありませんが、何か気になることがあれば皮膚科を受診してみましょう。
また、子供の頃に紫外線を浴びると将来ほくろのようなシミが増えてきますので、小さいうちから紫外線対策を行ってあげましょうね。