そこで今回は、乾燥肌の子供のための上手なスキンケア方法について紹介します。
子供を上手にスキンケアするための3つのコツ
スキンケアの基本は「清潔」「保湿」です。
バリア機能が未熟な子供の肌をスキンケアして、ウイルスやアレルゲンから子供の肌を守ってあげましょう。健康的な肌に育てるために、上手にスキンケアする方法を3つ紹介します。
コツ1.汚れを優しく洗い流す
皮膚の表面に付着した垢や汚れを1日1回、石鹸で洗い流しましょう。
石鹸で肌を清潔にすると、新陳代謝が活発化しターンオーバーが促され、新しい細胞が生まれてきます。汚れは「拭く」のではなく「洗い流す」ようにしてください。拭き取るというのは汚れを伸ばしているだけです。食後に食べ物などがいつまでも肌に付着していると、肌荒れを起こすこともあります。
唇の荒れに悩んでいる子も、食事後に水で軽く唇を洗い流してあげるだけでも全然違いますよ。
コツ2.入浴後は保湿剤で水分キープ
入浴後はすぐに保湿剤で角層の水分をキープしましょう。
肌の奥の角質水分を保持することで、肌の乾燥を防ぎます。入浴後5分ほどで皮膚の乾燥が始まり、30分もすると肌が乾いてしまいます。保湿剤のメーカーも肌に合っているものであれば何でも構いません。夏場はローション、冬場はクリームや軟膏を使い肌の水分蒸発を防ぎましょう。
大切なのは「保湿剤の質」ではなく「毎日続けること」です。
コツ3.刺激の強い衣類や成分を避ける
乾燥しやすい子には、綿製の柔らかい素材を着せましょう。
ウールやスパンコールなどの飾りが多い衣服は、摩擦により肌を傷つけてしまいます。子供を抱っこする機会が多いママの衣類も綿製の柔らかい素材にしましょう。またフリース素材やヒートテックのような体温調整機能が付いている生地は、肌に負担をかけ湿疹や痒みを発生させてしまいます。
また乾燥肌の子供の服を洗濯するときには、大人と同じ洗剤を使っても構いませんが、洗濯洗剤をちゃんと洗い落とすためにすすぎ回数を多くすると、肌への負担を減らせますよ。
季節に合わせた子供のスキンケア
季節によって使う保湿剤を使い分けましょう。
お気に入りのメ保湿剤をどの時期に使えばより効果が高まるかについて紹介していきたいと思います。
冬のスキンケア
冬場は油分の多い軟膏やクリームで、皮膚に油膜を作り水分の蒸発を防ぎましょう。
湿度が低下してくる冬は、乾燥が激しくなります。さらに暖房器具で暖められた部屋は、さらに湿度が低くなり、皮膚がどんどん乾燥していきます。目でみて「子供の肌がカサカサしてきたな」と感じたら保湿剤を使ってあげましょう。
また冬場は洗いすぎたりお風呂の温度を高くすると、いつも以上に乾燥してしまいます。入浴後の保湿をしっかりと行いましょう。
夏のスキンケア
汗を掻く機会が多い夏場は、お風呂で汗を流し、水との相性がいいローションで保湿してあげましょう。
また汗やお風呂上がりの水分が肌に付着していると、子供の皮膚に赤みや痒みを発生させますので、しっかりと水分を拭き取ってから保湿してあげてください。冬場のように軟膏やクリームでしっかりと保湿する必要はありませんが、汗をかいたあとは皮膚を清潔にしてあげてください。
子供のスキンケアはいつまで続ければいい?
子供の肌は皮脂バランスが崩れやすいため、とても不安定な状態です。
生後間もない赤ちゃんは、ママからもらったホルモンの影響で肌のバランスが整っています。しかし次第にホルモンが消費され、生後半年を過ぎたあたりから潤い成分がすくなくなり乾燥しがちになります。子供が自分でホルモンを分泌できるようになるのは、思春期頃です。
乾燥肌や敏感肌の子供は、中学生になるまで外部からしっかりと保湿を行ってあげると、お子さんの成長にも安心です。
子供のスキンケアはワセリンだけでもいい?
保湿剤は季節によって選び方を変えてあげると効果的です。
ワセリンは副作用のない保湿剤ですが、油分が強く汗の出口を塞いでしまうため、汗をかきやすい夏場のスキンケアにはあまりおすすめできません。愛用している製品があるかとは思いますが、保湿剤を夏用・冬用と使い分けてあげると、より効果を高めることができますよ。
こんな症状にお悩みではありませんか?
子供の皮膚がブツブツしてきた
子供の柔らかい肌に、細かいブツブツとした色のない鮫肌のような湿疹が出てくることはありませんか?痒みを発生させないためには、普段から皮膚を乾燥させないように心がけましょう。
子供の膝裏が赤くなっている
子供の膝裏が赤くなっていると、アトピーや何かの感染症ではないのかと不安になってしまいますよね。子供の膝裏は皮膚が柔らかく、また擦れやすい部分でもあるので、炎症を起こしやすくなります。
子供の手荒れがひどい
寒くなってくると、お子さんの手がガサガサしたり、あかぎれたりすることはありませんか?皮膚を守っている皮脂という油膜が剥がれてしまい、刺激を受けやすくなっている状態です。
皮膚が赤くかぶれてくる
汗やホコリ、衣類など、ある特定の物に触れることで湿疹や腫れを起こすこともあります。接触性皮膚炎は、アレルギータイプのものと非アレルギータイプとに分類されますので、チェックしてみてください。