

手足口病(てあしくちびょう)は、幼児に感染することが多く、夏場に流行します。
ヘルパンギーナに間違われることが多い手足口病は、感染力が高く、乳幼児は何度でも発症しますので、心配になってしまいますよね。
そこで、今回は子供の手足口(てあしくちびょう)について紹介します。
スグできる手足口病CHECK!!
- 手足や口の中に水疱
- 38度程度の発熱
- 家族や友人に手足口病感染者はいたか
- 食欲が低下していないか
手足口病はどんな病気なの?
手足口病は、エンテロウイルスによって発症する感染症です。
また、手足口病はその名の通り、手や足、口内に水疱ができますが、子供によって水疱が出る場所が異なり、中にはおしりに出ることもあります。
また、口内にできる水疱は痛みがあり、食べることが困難になるため、子供の食欲が低下することもあります。
流行しやすい季節は夏場で特に7月下旬がピークとなります。
手足口病 | |
---|---|
発症が多い年齢 | 生後6か月~5歳程度 |
潜伏期間 | 2~5日 |
発病期間 | 1~2日長くて一週間程度 |
症状 | 痒みのある湿疹と発熱(38度程度・発熱しないことも) |
発症部位 | 手足や口内、おしりなど |
登園or登校 | 可 |
流行期間 | 夏場(7月) |
感染経路 | 飛沫感染、接触感染、糞口感染 |
予防方法 | 手荒いうがい、排泄物の処理 |
手足口病の予防ワクチンとケア方法
手足口病の潜伏期間は2~5日と短く感じますが、完治後も患者は排泄物などからウイルスを排出し続けます。
発熱しても1~2日で治まることが多く、また感染しても大した症状もなく回復する子供もいます。
しかし、乳児や妊婦の場合、髄膜炎や心筋炎などの重篤な合併症を引き起こす場合もあるので、少しでも様子がおかいいと感じたらすぐに受診しましょう。
うちの子供が経験しましたが、初期の髄膜炎は、水や母乳を全く飲めずに嘔吐する、横になって眠ることができずに一晩中夜泣きするなどの症状が出ることがあります。
手足口病の予防方法
手足口病にはワクチンはない!治療と処方される薬は?
残念ながら手足口病に有効的なワクチンと、症状を劇的に緩和させる特効薬もありません。
多くの場合は、1週間以内には症状が緩和しますので、それまでは対処療法となります。
対処療法とは、原因そのものを治療することではなく、熱が出れば解熱剤で、痒みが出ればかゆみ止めといったように、症状ごとに対処していくという治療方法になります。
感染しやすい年齢と感染力
手足口病は、感染力が強いわりに感染をふせぐことは難しいため、手洗いうがいなどで予防対策を取るしかありません。
生後半年~5歳程度の乳幼児が感染することが多く、ウイルスの数もたくさんあるため、1度かかっても再発してしまいます。
また、大人は滅多にかかりませんが、感染した場合は子供より症状が重くなることが多いため、注意が必要です。
手足口病は国内だけではなく、マレーシア、台湾、中国、カンボジア、ベトナムなどのアジア各国で夏場に大流行していますので、渡航する際には感染しないよう気をつけましょう。
手足口病をおうちでケアするために知っておきたい4つのこと
手足口病に感染した後、登園や登校、お風呂などママが日常で気をつけるべきことを紹介します。
登園や登校は可
手足口病は感染力が強く、保育園や幼稚園で発症者がいれば高確率で感染します。
しかし、手足口病患者は治癒後も1か月程度ウイルスを排出し続けるために、感染を防ぐことは非常に困難です。
排泄物処理の衛生観念が低い、タオルや食器などを共有している場合は、ほぼ感染を防ぐことは難しいでしょう。
そのため、学校感染症に指定されていおらず、体調がよければ登園や登校しても構わないとされています。
お風呂やプールは入ってもいいの?
感染力が強いため、水やお湯に浸かるのは避けた方が無難です。
また、炎天下の水泳は症状を悪化させる原因になりますので、控えましょう。
自宅では、できればシャワーでサッと洗い流すだけにしましょう。
また、熱が高い場合は無理に入浴させず、体の汗を拭きとるだけでも効果的です。
手足口病とヘルパンギーナの違いは?
手足口病とヘルパンギーナは、同じエンテロウイルスが原因で発症しますが、症状と発症時期が違うだけで、治療内容は同じ対処療法となります。
発症時期 | 水疱ができる場所 | 発熱 | |
---|---|---|---|
手足口病 | 7月頃 | 口内の手前側 | 37~38度 |
ヘルパンギーナ | 夏~冬 | 喉の奥 | 39~40度 |
手足口病は下の手前側に水疱が出るのに対し、ヘルパンギーナは喉の奥に水疱ができます。
口内の水疱はどちらも痛みがあることが特徴ですが、ヘルパンギーナの方は水疱からカイヨウとなり、唾液を飲み込むことが出来なくなったり、不機嫌になったりするので、注意が必要です。
手足口病の食事はのどごしのいいものを
手足口病やヘルパンギーナのように口内に水疱がある場合は、痛みを伴いますので、固形のものや噛みにくいものは避けましょう。
おかゆやゼリー、バナナをすり潰したものなど、口内に負担をかけない食事を摂らせましょう。
また、何も口にしないときは水分だけは摂取させ、水分も取れなくなった時はすぐに受診した方が無難です。
まとめ!発症したらとにかく安静に
手足口病のワクチンはなく、感染を防ぐことは難しいので、発症したらとにかく安静に過ごさせましょう。
症状が比較的軽い子供もいますが、保育園などに入園させていない場合は、感染を拡大させないためにも自宅で安静にしていることをおすすめします。
手足口病を再発させないために必要なこと

手足口病は特効薬がないため、ワクチンなどの予防方法はありませんが、日ごろから肌を保湿ケアしてあげると、肌のトラブルに強い皮膚を育てることができます。

子供の頭皮は紫外線やエアコンの影響でカサつき、思った以上に荒れています。
フケやかさぶたが気になってきたら、保湿成分入りのソープを使い始めるサインです。

紫外線が強くなってくる時期には、乾燥やあせもの症状が出やすくなります。
今からバリア機能を強化すると、冬のトラブルを軽減させることができるため、お風呂あがりには潤い成分を肌に与えましょう。

夏にお悩みのあせもやかぶれには、肌をサッパリさせる入浴剤がおすすめです。
あせもや虫刺されで弱っている肌を、1日の終わりにしっかり保湿してあげると、サラサラ肌を保てますよ。