
子供の肌に急にプツプツとした発疹ができると、ママは不安になってしまいますよね。
実は発疹だけでは、どんな病気なのか判断がつきにくく、すぐに受診をしても帰されてしまうこときもあります。子供に発疹が出た時は、他にどんな症状があるかで原因が違ってくるのです。
そこで今回は、子供の発疹の症状と原因について紹介します。
子供の発疹以外にどんな症状があるか見極めよう
子供の発疹が何の病気によるものなのかは、発熱や湿疹の広がり方など、発疹以外の状況を確認することが大切です。
また発疹が起こった時の時間帯や食事の状況などの環境も確認しておくと、原因を早く突き止めることができます。
そこで、発疹の他に症状が出てきたときの、原因について詳しくみていきましょう。
発疹+かゆみの症状をチェック
強い痒みを伴う発疹が出たり消えたりする
アトピー性皮膚炎、じんましん など。
1歳になる前から発症することがあります。
強い痒みを持つ発疹ができるのが特徴で、似たような症状を何度か繰り返すことがあります。原因は体質によるもので、治療には少し時間がかかりますが、肌が強くなれば徐々に軽快していきます。
痒みを持つ小さな湿疹が徐々に全身に広がっていく
水疱瘡 など。
早い子で1歳前から発症する恐れがあるウイルスによる感染症で、1~2日のうちに発疹が全身(顔や背中、手足にまで)に広がり、水疱のようなプツプツとした湿疹ができます。必ず発熱するわけではありません。大体、1歳前後で発症することが多い感染症です。
水疱瘡ウイルスの感染力は強いため、保育園や幼稚園に登園していなくても発症することがあります。
夏場や厚着をさせている部分に小さく赤いプツプツがある
あせも など。
汗を掻きやすい子供は、常にあせもの心配が耐えません。
発汗によって汗の出口が塞がり、発疹している状態です。
低刺激の石けんで洗い流してあげ、汗を掻いたなと思ったら、その都度シャワーで汗を流してあげましょう。白くプツプツとした発疹から赤く小さな発疹へと変化していくのが、あせもの特徴です。
冬場やお風呂あがりにカサカサした状態から赤い発疹になる
乾燥肌 など。
早い子で生後すぐに発症し、多くの子供の肌は常に乾燥気味になっています。
乾燥した皮膚が水分を失い、かゆみと発疹を起こしている状態です。
お風呂あがりだけでなく、夜寝ているときにも痒みを起こすこともあり、夜泣きしてしまうことも。
乾燥肌は全ての皮膚病へと繋がってしまいますので、入浴後には保湿剤を塗ってあげましょう。
発疹+熱の症状をチェック
麻疹 など。
生後6ヶ月~2歳以下の子供に多い感染症の病気です。細かいプツプツとした赤い湿疹がお腹周りを中心に発疹し、徐々に広がっていきます。38度前後の熱と、咳や鼻水、下痢など風邪のような症状が出ることが特徴です。
解熱後3日は保育園や幼稚園に行くことができません。
突発性湿疹 など。
生後6ヶ月~1歳の子供に多くみられる発疹で、40℃近い高熱が出た後に、赤い小さな発疹が全身にできます。かゆみはあまりありませんが、とっても機嫌が悪くなることも。
発疹は2~3日で自然に消えていきます。
発疹+痛みの症状をチェック
風疹 など。
1~9歳前後に発症する子が多く、顔を中心とした発疹の他に微熱や頭痛など風邪に似たような症状が起こります。
湿疹自体に痛みはありませんが、関節痛が起こり痛みを訴える子も。また感染しても、目だった症状が出ずに完治してしまうこともある病気です。
溶レン菌 など。
3歳を過ぎた子供が発症しやすく、手足に小さく赤い湿疹が発症します。38℃以上の発熱やのどの痛みが特徴的です。
のどに炎症が起きているため、食欲が低下します。咳やくしゃみなど飛沫感染するため、マスクや手洗いなど家族間での予防を心がけましょう。
発疹のみ(熱なし・かゆみなし)の症状をチェック
水イボ など。
未就学児に多くみられ、一見あせものように赤くポツポツとした赤く痛みがある湿疹ができます。
基本的に自然に治癒しますが、イボはどんどん増えていくため、早期に切除する皮膚科もありますが、切除治療には強い痛みも伴います。
手足口病 など。
5歳までの子共が発症することが多い、夏に発症しやすい感染症です。手足や口内に湿疹ができます。
特に口内の湿疹は痛みも出てくるため、食欲が低下してくることも。何度も感染するため、夏場には手洗いうがいで予防を心がけましょう。
発疹した部位から病名をチェック
お腹に発疹が出たら
お腹にポツポツとした発疹が出たら、水疱瘡や湿疹などの感染症による発疹か、汗によるあせも、突発性湿疹のような一時的な発疹が考えられます。
お腹の発疹が時間と共に広がっていくのか、消えていくのかを見極めましょう。
また、発疹がある場合でも、お風呂に入り汚れや垢を洗い流してあげることをおすすめします。シャワーでサッと肌を流してあげるだけでも汚れを洗い落とすことができます。
顔を中心に発疹が出た時に考えられる病名
顔を中心に発疹が出たら、カサカサした乾燥肌か、アトピー性皮膚炎が考えられます。
発疹の他にカサカサしている場所があったら、肌に潤い成分を与えましょう。特にお風呂あがりに乾燥しやすいので、保湿剤を塗ってあげてください。
まとめ
- 発疹だけでは何の病気かわからないので、他の症状もチェックしよう
- 全身に発疹が広がるようなら感染症の疑いも
- カサカサ乾燥した湿疹があったら、入浴後に保湿してあげよう
子供の肌に発疹が見つかったら、発疹がどのように変化するのか観察してみましょう。
皮膚が乾燥していると痒みが出てきたり、湿疹が酷くなることもあります。皮膚を保湿してあげると肌のバリア機能が強化され、発疹しにくい肌に育ててあげることができますよ。
子供の発疹ケア商品の選び方

子供が皮膚炎にかかってしまったときは、肌を清潔にすることが大切です。そこで、肌に炎症を起こしているお子さんにおすすめのケア商品の選び方を紹介しています。

子供の頭皮は紫外線やエアコンの影響でカサつき、思った以上に荒れています。フケやかさぶたが気になってきたら、保湿成分入りのソープを使い始めるサインです。

紫外線が強くなってくる時期には、乾燥やあせもの症状が出やすくなります。
今からバリア機能を強化すると、冬のトラブルを軽減させることができるため、お風呂あがりには潤い成分を肌に与えましょう。

夏にお悩みのあせもやかぶれには、肌をサッパリさせる入浴剤がおすすめです。
あせもや虫刺されで弱っている肌を、1日の終わりにしっかり保湿してあげると、サラサラ肌を保てますよ。