

子供の接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)とは、いわゆる「かぶれ」のことです。
汗やホコリ、衣類など、ある特定の物に触れることで湿疹や腫れを起こすこともあります。
アトピー性皮膚炎と間違われやすいのですが、接触性皮膚炎とは違う皮膚炎になります。
そこで、今回は子供の接触性皮膚炎について紹介します。
子供の接触性皮膚炎について
接触性皮膚炎が発症する箇所は、オムツやゴム、金属など何かに触れた部分に発症します。つまり接触性皮膚炎は、ある特定の物に触れた時に急性的に発症する湿疹のことです。この湿疹にはかゆみを伴う水疱や、皮膚が赤くなると言った症状がでます。
そして接触性皮膚炎は、アレルギータイプのものと非アレルギータイプとに分類されます。
接触性皮膚炎の3つのタイプ
アレルギータイプ | 非アレルギータイプ | 未定タイプ | |
---|---|---|---|
発症条件 | アレルゲンに接触 | 洗剤、摩擦に接触 | どれでもない |
対処方法 | アレルゲンを断つ | 添加物を調べる、衣類を変える | 判別がつかない |
接触性皮膚炎の3つのタイプは、日常生活で気付きにくいため、見落とされがちです。
しかし、アレルゲンの簡単な見分け方は、他の子が触っても大丈夫なのに、自分の子供が触るとかぶれるかどうかになるので、自宅や日常的に触れるものでアレルゲン検査を行ってみることをおすすめします。
原因その1・アレルギータイプ
アレルギータイプは、接触した部分だけでなく、炎症が広がっていく場合がありますが、アレルゲンを特定し原因を除去すればかぶれは起こしません。このアレルギータイプの接触性皮膚炎は、生まれつきのものではなく、大人になってから発症することもあるので、注意が必要です。
具体的なアレルギー接触性皮膚炎の原因の中には、金属アレルギーや消毒アレルギーなどがあります。
金属アレルギーは、携帯電話やアクセサリー、バッグの金具や銀歯、鍵など、衣類の上から接触してもかぶれることがあるので、思い当たることがあればアレルギー検査をしてみましょう。
また、消毒アレルギーは、ケガやヤケドをしたときに消毒液を使用して起こるアレルギーのことです。この消毒アレルギーは、ケガの部分に使用した場合は、ケガの症状が悪化したと勘違いされやすく、見落とされがちなので注意が必要です。
原因その2・非アレルギータイプ
非アレルギータイプは、接触した患部のみが炎症を起こします。洗剤かぶれであれば手などの触れた部分、衣類であればゴムなどで締め付けられた部分などが、炎症を起こします。
また、洗剤による炎症の場合は、保存料や香料、ホルムアルデヒドなどが原因になりますが、添加物の量や濃度によって炎症が起きたり起きなかったりすることもあります。
原因その3・未定タイプ
未定タイプは、全身に湿疹や炎などのアレルギー反応を起こします。しかし、アレルギーとも非アレルギーとも区別がつきにくく、対処法も難しく、抗体を検出しにくいことが特徴です。
子供に起こりやすい接触性皮膚炎の原因
上記で紹介した通り、いまいち原因を特定しにくい接触性皮膚炎ですが、特に子供に起こりやすい皮膚炎を簡単にまとめてみました。
オムツかぶれ
オムツに付着した尿や便によって皮膚が赤くただれて、かぶれてしまうことがあります。おむつかぶれは、育児をしていると当たり前のように感じてしまいますが、これも皮膚の炎症の一種です。
対策としては、糞尿を洗い流いし、定期的にオムツを交換することです。またメーカーによってかぶれ具合が違うようであれば、かぶれにくいオムツに変えてあげましょう。
虫かぶれ
子供は虫を触るのが大好きな上、子供の柔らかい肌は虫に好まれるため非常に刺されやすいくなっています。また毛虫の毛や昆虫の毒素によって皮膚がかぶれてしまうことがあります。
さらにブヨやダニなどのアレルゲンに接触することで、虫刺されではなく接触性皮膚炎による炎症を起こすことがあるので注意しましょう。
衣類かぶれ
モコモコのウール製品など、肌に刺激のある衣類はかぶれを起こしやすくなります。靴下のゴムやウェストのベルト、袖の部分など、体を締め付けている部位はかゆみを起こしたり、赤くなったりしたら注意が必要です。
最近では、ヒートテックなどの機能性衣類などでかぶれを起こすケースも増えています。お風呂などで子供のかぶれをみつけたら、衣類を変えてみるのもひとつの手段です。
子供の接触性皮膚炎の症状と原因まとめ
接触性皮膚炎は誰でもおこりやすい皮膚炎のひとつです。
「いつもこうなるけど、放っておくと治るし」と思わずに、原因を特定し、除去してあげることが重要になります。
また、肌のバリア機能を強化することで、アレルゲンが体内に侵入しにくくなりますので、対策を考えてみましょう。
子供のかぶれ対策に必要なこと

子供の頭皮は紫外線やエアコンの影響でカサつき、思った以上に荒れています。フケやかさぶたが気になってきたら、保湿成分入りのソープを使い始めるサインです。

紫外線が強くなってくる時期には、乾燥やあせもの症状が出やすくなります。
今からバリア機能を強化すると、冬のトラブルを軽減させることができるため、お風呂あがりには潤い成分を肌に与えましょう。

夏にお悩みのあせもやかぶれには、肌をサッパリさせる入浴剤がおすすめです。
あせもや虫刺されで弱っている肌を、1日の終わりにしっかり保湿してあげると、サラサラ肌を保てますよ。