

肌が敏感な子供は、日焼けをすることによって皮膚炎が悪化してしまう原因になります。
特に肌が乾燥しがちなアトピー性皮膚炎の子供にとって、長時間にわたり紫外線を浴びることは肌への大きな負担となるので注意が必要です。
なので、紫外線が多くなる5月以降は、できるだけ日焼けに気を配ってあげましょう。
そこで今回は子供の日焼けの症状と原因について紹介します。
子供の日焼けはどんな症状がでるの?
日焼けとは、紫外線を浴びることで皮膚の色が変化したり、炎症がおきることを指します。
この紫外線が敏感肌への刺激となり、肌への負担になると前述しましたが、この紫外線が子供にどんな影響を及ぼすのかみていきたいと思います。
「私は色黒になるけど、あなたは肌が赤くなるのね」という会話をしたことはありませんか?
日焼けにはサンバーンとサンタンという2つの症状があり、それぞれの肌への影響が異なります。
サンバーン | サンタン | |
---|---|---|
症状 | 赤くなる | 浅黒くなる |
原因 | 毛細血管が炎症を起こす | メラニン色素が生成される |
発症時間 | 6~48時間後 | 24~72時間後 |
結果 | 痛みや水疱が発生 | シワやシミ、タルミの原因に |
サンバーンとサンタンはどちらも「日焼け」という意味ですが、とくにサンバーンの炎症がすすんだときの状態を日光皮膚炎と呼びます。
日焼けの原因となる3つの紫外線
紫外線は主に、UVA、UVB、UVCの3つに分類され、それぞれ懸念される影響が異なります。
UVA | UVB | UVC | |
---|---|---|---|
皮膚への影響 | 老化を促進 | メラニンを生成 | 生体にへの影響力大 |
注意時期 | 年中 | 5~8月 | オゾン層に守られている |
影響率 | 90% | 10%以下 | ほぼ0% |
私たちが主に浴びている紫外線の多くがUVAとなり、このUVAは季節によって変動が少ないため、冬にも影響を及ぼします。
UVAの量を比較すると、夏にUVAが降り注ぐ割合が100%だとすると、冬場でも80%とあまり変わりありません。
それどころか、スキー場などの雪の反射によって、UVAの量は2倍以上になるとも言われています。
また、UVBは夏場に影響が大きく、サンバーンを発症しやすいため、夏の日焼け止めは必須となります。
そして、UVCは現在オゾン層によって地上へ到達することはありませんので、影響力は未知数ですが、生体へかなりの影響を及ぼすでしょう。
UVCは強い殺菌作用があり、短時間で私たちの体に大きな影響を与える恐れがあるため、近年のオゾン層の破壊が問題視されてています。
紫外線が子供の将来に与える深刻な影響4つ
紫外線を長時間あび続けると、具体的に子供の肌へどのような影響を及ぼすのかまとめてみました。
1・日光アレルギー
日の当たる場所に出ると湿疹や蕁麻疹を起こす光線過敏性皮膚炎を発症することもあります。
これは紫外線だけでなく、可視光線が原因となり発症する場合も考えられます。
可視光線とは、いわゆる光のことで、太陽だけでなく照明のなどからも発せられます。
2・老けた学生になる
日焼けを続けていた人は、早くて20代から慢性皮膚障害を発症することがあります。
慢性皮膚障害は老化などのことで、少しづつ蓄積された皮膚へのダメージは徐々に皮膚へと現れてきます。
3・風邪をひきやすくなる
紫外線は、日焼けを起こすだけでなく免疫抑制作用もあり、紫外線を数日間照射すると免疫細胞の機能が低下してしまいます。
このため、風邪をひきやすくなったり感染症をおこしやすくなる恐れもあります。
4・乾燥肌になる
紫外線を浴びると乾燥肌になります。
乾燥肌を発症すると刺激に弱くなり、炎症や色素沈着などを起こすキッカケになります。
さらに、乾燥が進むと肌が荒れて角質が乱れ、さらに焼けやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。
子供の日焼けの症状と原因まとめ
子供は肌のターンオーバーが短く、皮膚の再生も早いため、一見紫外線のダメージを感じていないようにみえます。
しかし、蓄積されたダメージをなかったことにはできないため、小さいうちからのケアが重要なのです。
また、日光を浴びると健康に良いという話を聞いたことがあると思います。
確かに紫外線が体内でビタミンDを生成しますが、紫外線を5~15分で浴びるだけでも十分です。
今の内から子供の日焼けケアを徹底し、肌の炎症を防いであげましょう。
日焼けをケアしてあげるために必要なこと
子供の日焼けをケアする方法
紫外線の影響は数年後、徐々に現れてくるため、夏場は必ず子供に日焼けケアを行いましょう。お子さんの日焼け対策におすすめのケア商品を紹介しています。

子供の頭皮は紫外線やエアコンの影響でカサつき、思った以上に荒れています。フケやかさぶたが気になってきたら、保湿成分入りのソープを使い始めるサインです。

紫外線が強くなってくる時期には、乾燥やあせもの症状が出やすくなります。
今からバリア機能を強化すると、冬のトラブルを軽減させることができるため、お風呂あがりには潤い成分を肌に与えましょう。

夏にお悩みのあせもやかぶれには、肌をサッパリさせる入浴剤がおすすめです。
あせもや虫刺されで弱っている肌を、1日の終わりにしっかり保湿してあげると、サラサラ肌を保てますよ。