

「子供の皮膚にある日突然ぶつぶつが…」と、困っていませんか?
昨日まで何ともなかった子供の皮膚に、急に発疹が起きるとどう対処していいかわからなくなりますよね。
そこで今回は、子供の皮膚のブツブツの症状と原因について紹介します。
子供の肌にブツブツができてしまう原因
ブツブツとした発疹が起きてしまう原因はひとつではありません。
ウイルスによる感染症が原因の病気や体質によるアレルギーが原因のもの、ホームケアで改善できる乾燥肌など、様々な原因が考えられます。
まずは、どこの部位にブツブツがどのようにできたのか確認することから始めましょう。
発疹はどこに出来ている?ブツブツの症状を部位別に確認しよう
舌でできた白いブツブツ
口腔カンジタは、頬の内側や舌の上に白いブツブツができる感染症ですが、治療をすれば7~10日程度で軽快します。
これはカビ菌が繁殖し、白いミルクのカスのようなものが口の中に付着する病気で、早い子で新生児の頃に発症する場合も。
授乳中に乳首から感染したり、入浴中に口を拭いたタオルから感染することがあります。授乳時には哺乳瓶やママの乳首を清浄綿などで清潔にするように心がけましょう。また、赤ちゃんや子供の体を洗うタオルは毎回洗濯をしてから使用してください。
また口の中にできる感染症は、他に水疱瘡や手足口病などがあります。これらは手足やお腹など、他の部位にもぶつぶつとした湿疹が広がるので、注意深く観察し、症状が酷くなるようであれば受診しましょう。
口の周りにできたブツブツ
舌舐めずり皮膚炎は、唇の回りに赤くブツブツができます。子供が口のまわりを無意識に舐めるクセがついているため、唇の周りが円形状に赤く腫れあがることも。皮膚が乾燥しカサカサしてくると、気になって口回りを舐めてしまうため、乾燥が気になったら口回りを保湿してあげるといいでしょう。
アトピー性皮膚炎の子供は、ブツブツの部分が口回りだけでなく鼻のところまで広がってしまうこともあります。こちらも肌が乾燥すると悪化しやすくなりますので、カサカサしてきたら口回りを保湿してあげてください。
また口の周りにできるブツブツには、ヨダレかぶれもあります。
ヨダレが多い子や指しゃぶりをする子に多くみられ、口回りに赤くただれたようなブツブツができます。ヨダレが付着したスタイで口回りを何度も拭かないように、汚れたスタイや服は取りかえてあげましょう。
目の周りにできたブツブツ
眼周囲炎やアトピー性皮膚炎は、目の周りにブツブツの症状ができることがあります。
この2つの皮膚炎はアレルギーのような体質が関係し発症する皮膚炎で、カサカサ乾燥したような炎症が特徴的です。
また、脂肪の塊が原因でブツブツができることもあり、このような脂肪の塊は、痒みも痛みもなく、急に大きくならない限りは治療しなくても大丈夫な湿疹です。
二の腕にできたぶつぶつ
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)とは二の腕にできる皮膚炎で、鮫肌のように赤くボツボツとした湿疹のような症状です。治療しなくても問題はありませんが、女の子だと外見的に気になることもあります。
これは毛穴が詰まり、角栓が飛び出たようになっている状態で、遺伝性の皮膚疾患です。患部をクリームやローションで保湿して、ぶつぶつを目立たなくする方法もあります。
手のひらにできるぶつぶつ
手足口病は、子供の手のひらにぶつぶつができるポピュラーな感染症で、手足や口の中にぶつぶつとした湿疹ができます。
ぶつぶつと同時に子供が急に不機嫌になったり、食欲の低下が見られたら、手足口病かもしれません。
保育園や幼稚園に登園していなくても移ることがあり、何度も繰り返しかかる皮膚病です。特効薬はありませんので、毎晩お風呂で皮膚を清潔にしてあげましょう。
すぐに受診が必要なブツブツ
- 1つ1つの湿疹が急に大きくなる
- ブツブツが移動したように見える
- ブツブツの範囲が広がってくる
- 痒みや傷みがある
- 子供がいつもより不機嫌になり泣き騒ぐ
- 発熱がある
- 幼稚園や保育園に感染症にかかった子がいる
- 予防接種後のブツブツ
受診する際には、お子さんに出来た発疹の場所や時間、発疹する前に何かに触らなかったなど、状況をメモ書きし、お医者さんに症状を伝えましょう。
※画像を右クリックすると保存できます。印刷してお使いください。
まとめ
- 発熱や痒みや傷みがあるようなら、すぐに受診を
- 子供が身に着けるものは常に洗濯してから使うように
- ホームケアするときは、汚れを洗い流し保湿剤で乾燥から肌を守ろう
子供の肌にブツブツができたときは、周囲に感染症患者がいないかどうかを確認し、接触した時期などをメモ書きしておくと受診の際に役に立ちます。
ホームケアは皮膚に付着した汚れや汗を洗い流し、肌を清潔にしてあげることが大切です。
子供の発疹ケア商品の選び方

子供が皮膚炎にかかってしまったときは、肌を清潔にすることが大切です。そこで、肌に炎症を起こしているお子さんにおすすめのケア商品の選び方を紹介しています。

子供の頭皮は紫外線やエアコンの影響でカサつき、思った以上に荒れています。フケやかさぶたが気になってきたら、保湿成分入りのソープを使い始めるサインです。

紫外線が強くなってくる時期には、乾燥やあせもの症状が出やすくなります。
今からバリア機能を強化すると、冬のトラブルを軽減させることができるため、お風呂あがりには潤い成分を肌に与えましょう。

夏にお悩みのあせもやかぶれには、肌をサッパリさせる入浴剤がおすすめです。
あせもや虫刺されで弱っている肌を、1日の終わりにしっかり保湿してあげると、サラサラ肌を保てますよ。