

しかし、アトピー性皮膚炎の患者の中にはアトピーだと気がつかない程、症状が緩和している子供もいます。そのため、薬やスキンケアを上手に使い、酷くならないように注意して生活することが重要です。
そこで今回は、子供のアトピー性皮膚炎について紹介します。
スグできるアトピー性皮膚炎CHECK!!
- 皮膚に痒みがある
- 特徴的な赤い湿疹がある
- 湿疹が繰り返し起こる
アトピー性皮膚炎はどんな病気なの?
アトピー性皮膚炎は、肌のバリア機能が低下していることによって起きる肌トラブルです。このアトピーは口回りや耳下、関節部分などに炎症がおきやすくなります。
肌のバリア機能は空気中にいるアレルゲンやウイルス、微生物から体を守ってくれていますが、そのバリア機能が壊れていると、肌への侵入を防ぐことができないため様々なトラブルを起こしてしまいます。
アトピーになりやすい子供の特徴が知りたい!
アトピー性皮膚炎になってしまう子供は、生まれつき肌の潤い成分が不足しているため、肌が乾燥しやすく、アトピー性皮膚炎を発症してしまいます。またアトピーは不治の病というイメージが強く、子供が「アトピー性皮膚炎」と診断されるとショックで頭が真っ白くなってしまうこともあります。
子供に不自由をさせたくないと強く願うあまりに、「自分の何がいけなかったのか」「家族の悪いところが遺伝したのではないか」と自分を責めてしまうママもいるのではないでしょうか。
アトピーという言葉は「atopos」というギリシャ語から来ており、「奇妙なこと」「異常」を意味しており、その名の通りアトピーに関しては曖昧なところが多いのです。一概に「母親のここが悪い!」「旦那の親族のせいだ!」という明確な答えはありません。
そこで、アトピー性皮膚炎に関する疑問をひとつずつみていきましょう。
子供のアトピーの症状に関するFAQ
子供のアトピーが何故発症してしまうのか、また症状の違いに関する疑問についてまとめました。
アトピー性皮膚炎の子供は乾燥肌になりやすいの?
アトピー性皮膚炎が発症する理由は、肌のバリア機能の低下と乾燥も原因のひとつとなります。
その理由は、角層の細胞間脂質(セラミド)が減少すると、肌が乾燥しアトピー性皮膚炎へ発展していくことからです。
また、発症の原因としては、環境や遺伝なども考えられています。さらにアレルギー体質も関与しているとされていますが、それだけが全ての原因でもないと言われており、まさにアトピーは名前の通り奇妙な皮膚病といえるでしょう。
さらに、一言で「アトピー」と言っても、健康的な皮膚と変わらないほど軽度のアトピーから 深刻視せざるを得ない重症のものまであります。その症状の違いについて紹介します。
軽度アトピーと重度アトピーの違いは?
一言でアトピーと言っても、重症度は異なり、その症状は軽度~重度の4段階に分類されます。
度合 | 症状 |
---|---|
軽度 | 軽度の皮疹 |
中等症 | 強い炎症と伴う皮疹が体表面積の10%未満 |
重症 | 強い炎症と伴う皮疹が体表面積の10~30%未満 |
最重症 | 強い炎症と伴う皮疹が体表面積の30%以上 |
皮疹とは、乾燥肌や赤みなどの炎症を指します。
アトピー性皮膚炎の症状を深刻化させる原因因子は、幼児では環境や発汗、掻くなどの刺激、ストレス、食事などが挙げられ、個人によって大きく異なります。
また、症状にも個人差があり、全身の炎症が深刻化している場合や、特定の部位にのみ発症がみられることもあります。
アトピーが膝裏だけに発症している場合
子供の膝裏はとても皮膚が薄く、皮膚が重なる部分でもあるために、炎症が治りにくい部位でもあります。そのため、痒みもよく発生し、掻きこわしてしまうこともあります。
基本的にアトピーは全身が乾燥しておりバリア機能が弱っています。そこからさらに敏感な部位が炎症を起こしやすくなっているので、炎症が酷い部位にはとくにケアが必要になります。
また、このアトピーの発症は遺伝的要因が絡んでいるとも見なされていますが、実際に環境遺伝医学総合研究センターに問い合わせてみました。
アトピーの遺伝に関するFAQ
アトピーの遺伝はとても不安になりますよね。また、全くアトピーではない親からもアトピーは生まれるのか、心配になってしまう疑問についてまとめてみました。
アトピーじゃない親からアトピーの子供は生まれるの?
アトピーの遺伝に関して、環境遺伝医学総合研究センターに問い合わせたところ、以下のような返信がきました。
その件に関しましては明確な返答が出来かねます。
現在、その件についてデータを出すべく産婦人科などでエコチル調査が実施されております。
エコチル調査とは、平成22~26年3月31日までに行われていた調査で、胎児~13歳になるまでの健康状態を定期的に調べていました。全国の妊婦は妊婦健診のときにエコチル調査に参加希望するかどうか聞かれます。
具体的な調査内容として、参加希望者は血液調査、毛髪採取、1か月に摂取する食事の内容や量、子供の発育状態、生活居住地の環境、両親の病歴など細かく質問用紙に記入しすることになります。
これらの調査内容が結果になるのはもう少し先で、平成22年に生まれた子供が中学生になるまで続きます。
アトピーは途中から発症するの?それとも生まれつき発症するの?
残念ながらセラミドなどの潤い成分の量によって、アトピーを発症しやすい子の体質は生まれつき決まっています。アトピーを発症しやすい子は、肌の潤いが不足しており、カサカサしたりかぶれなどの炎症が起きやすくなります。
しかし、アトピーが発症しにくいように皮膚の水分が蒸発しないように潤いを与えてあげるなど、発症を予防することは可能です。
アトピー性皮膚炎の症状と原因についてまとめ
普段から乾燥している子供が、アトピー性皮膚炎を発症しやすくなります。
そのため、日ごろからスキンケアを行うことは非常に重要です。いま使用しているスキンケアが肌に合わないと感じたら、使用を中止し、他の方法を検討してあげましょう。
アトピーをケアしてあげるために必要なこと
子供のアトピー解消方法
アトピーの多くの症状がドライスキンで、皮膚が非常に乾燥しています。乾燥肌を保湿してあげることで、アトピーの症状を和らげましょう。
かゆみを止めてあげたいのなら
かゆみを止めるためには傷付いた肌への刺激を避けつつも、ちゃんと肌を潤わせてあげなくてはいけません。そこで、かゆみケアにおすすめのケア商品を紹介します。

紫外線が強くなってくる時期には、乾燥やあせもの症状が出やすくなります。
今からバリア機能を強化すると、冬のトラブルを軽減させることができるため、お風呂あがりには潤い成分を肌に与えましょう。

夏にお悩みのあせもやかぶれには、肌をサッパリさせる入浴剤がおすすめです。
あせもや虫刺されで弱っている肌を、1日の終わりにしっかり保湿してあげると、サラサラ肌を保てますよ。