

赤ちゃんの皮膚がポロポロと剥けてしまう新生児落屑(しんせいじ らくせつ)。生後間もない赤ちゃんの皮膚が白く剥がれてくると、アトピーなのかと不安になってしまいますよね。
そこで今回は新生児落屑の原因とアトピーとの関係性について紹介します。
どうして起こる?新生児落屑の時期と原因
新生児落屑は、約90%の赤ちゃんに見られる症状です。
赤ちゃんの手足の皮の白い部分がポロポロと剥がれたりヒビ割れたり、たまに出血することもあります。新陳代謝が活発化しているため皮が剥けやすくなっているため、一度剥けてしまえば、キレイな皮となりますので安心してくださいね。
生後2~7日頃に見られる現象で、何もしなくても自然に治まります。気になって皮を取ると炎症が起こる場合があるので、注意しましょう。
顔や頭皮もカサカサしてくる
新生児落屑は主に手足と言われていますが、全身に現れることもあります。
ママのお腹の中で羊水に浸かっていた赤ちゃんは、出産と同時に外気に触れることで皮がカサカサしてくるのです。そのため、皮膚が乾燥し新しい皮膚へと生まれ変わっていく最中なので、深く心配する必要はありません。
しかし、やはり「赤ちゃんがアトピーなのではないか?」と悩んでしまうママも少なくありません。
新生児落屑とアトピーの落屑は別のもの
産まれたての赤ちゃんの皮がポロポロ剥けてくると「もしかしてアトピー体質なの?」と心配になってしまう気持ちよくわかります。
アトピーの症状のひとつにポロポロと皮が剥けるという似たような現象がありますが、新生児落屑は生後間もない赤ちゃんに見られる生理現象で、アトピーではありません。
赤ちゃんのアトピーは、2か月以上湿疹や皮膚の痒みが続いた場合に診断されます。そのため、生後間もない頃にアトピーだという診断はつかないので不安にならないでくださいね。
どうしても落屑が気になるときの受診の目安
入院時に産婦人科から赤ちゃんの症状について何も言われなければ、基本的に新生児落屑に受診の必要はありません。
カサカサして皮が剥けていても多くの場合は、生後約1週間程度で落ち着いてきますが、1~2か月経過してもカサカサしているようであれば、一度小児科か皮膚科を受診すると安心です。また誤って皮を剥いてしまい、赤く腫れたりジュクジュクしてきたりするときも受診するようにしましょう。
もし病院に行きづらいときは、1か月検診や乳児健診の際に相談してみてください。
まとめ
- 新生児落屑は赤ちゃんの約90%に起こる症状
- 自然に治るので、無理に剥がそうとしない
- 新生児のうちからアトピーかどうかはわからない
新生児落屑は自然に軽快する症状のため、皮を無理に剥がしたり過剰に触ったりしないように気をつけましょう。
ほとんどの場合は、何のケアをしなくても軽快していきますが、冬の乾燥が激しい時期にカサカサが酷くなるようであれば、産婦人科で習ったように沐浴やベビーマッサージなどホームケアを試してしてみてくださいね。