

赤ちゃんの青いあざには、100%の赤ちゃんによくある「蒙古斑」や青い湿疹が集まったように見える「太田母斑」などがあります。基本的に青いあざは成長と同時に消えてしまいますが、子供のストレスになってしまうことも。
そこで今回は、赤ちゃんの青あざの原因と消失する年齢について紹介します。
赤ちゃんの青あざは色素細胞が原因
皮膚の中にメラニン色素を持っている細胞が増殖することで、青いあざが発生します。
メラニン色素は皮膚の色を作る細胞で、紫外線から皮膚を守る働きがありる大切な細胞です。メラニン色素がないと、紫外線から皮膚を守ることができず、皮膚癌を発症しやすくなります。
青いあざの多くは、発生しても5~6才頃には消えてしまいますが、中には思春期になると青いあざが大きくなるものや、成人しても消失しない青あざもあるなど様々です。
何もしなくても消えてしまうあざと、大きくなっても消えることのない青いあざの見分け方についてみていきましょう。
日本人の100%の赤ちゃんが発症する蒙古斑
蒙古斑(もうこはん)は日本人の赤ちゃんであれば誰でも発症する青いアザです。5~6才までには色が薄く目立たなくなるため治療は必要ありません。
この蒙古斑はアジア系の人種に多く発生し、ヨーロッパ人の赤ちゃんは蒙古斑が現れる確率は1~10%しかありません。そのため、海外の人に蒙古斑を見せると「虐待したのか!」と思われることもあります。
蒙古斑は遅くても10才までには消失しますが、まれに成人してからも青く残ってしまうため、レーザー治療を検討受する子もいるほどです。
赤ちゃんの手足や膝に現れる異所性蒙古斑
手足にでる蒙古斑を異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)と言います。
こちらも通常の蒙古斑と同じで、10才までに消失しますが、大人になってからも残る子もいます。
健康に大きな害はないため放置していても安心ですが、「蒙古斑=幼い」というイメージが定着しているため、大きくなってから精神的なストレスを感じる子もいます。
衣類で隠れないような箇所にあるならば、お子さんと治療について話し合った方が良い選択肢の場合もあります。
赤ちゃんの顔を中心に青いあざが広がる太田母斑
青紫の小さな斑点のようなあざが広がってみえる青いあざを太田母斑(おおたぼはん)と言います。
生まれつき発症していることが多く、男の子よりも女の子に多く見られます。年齢を重ねるごとに大きくなり、自然に消えることはないため、年頃の女の子の悩みの原因になることも。
太田母斑は1cm以下の斑点ですが、大きくなったものは悪くなる前に一度皮膚科で見てもらいましょう。
病気やケガで出来る青いあざ
病気やケガによって起きる青いあざは主に内出血が原因です。今度は、病気やケガなどによってできる青いあざの原因とケア方法についてみていきましょう。
ぶつけてないのに青くなるのは血小板減少性紫斑病かも
ケガや物にぶつかっていないのに青くあざができるのは、血小板が少ない血小板減少性紫斑病(とくはつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)という難病の恐れもあります。
血小板が少なくなると内出血を起こしやすくなり、皮膚に青あざが増えたようにみえるのです。
赤ちゃんが発症する血小板減少性紫斑病の90%は、急性のものが多く生後6か月以内に青いあざは発症しなくなり、血小板の数も正常に戻ります。
打撲やケガによる青いあざのケア方法
打撲やケガなどで、皮膚が強くダメージをうけてしまうと、皮膚の中にある血管から出血し青いあざとなります。
あざができてしまったら、最初に皮膚を冷やしてあげてください。皮膚の熱っぽさがひいたら、体温と同じくらいに温めたタオルで、皮膚を覆うと効果的です。
またビタミンが不足していると少しぶつけただけで青いあざができやすく、治りにくくなります。また加齢とともにあざは治りにくくなりますので、打撲には気をつけましょう。
まとめ
- 蒙古斑は日本人の赤ちゃんが発症するが10才までには消失する
- 蒙古斑は手足にもでき、消えないこともある
- 顔を中心にできる青い太田母斑は、自然には消えないため治療が必要
あざは誰にでもできる可能性のある皮膚細胞の異常で、4人に1人が何かしらのあざを経験しています。青いあざは健康に大きな害を及ぼす恐れはあまりありませんが、赤いあざよりも目立ってしまうため、治療を求める子もいますので、家庭でよく話し合ってみることが大切です。
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