

手足口病は、感染力が強いうえ、何度でも発症してしまう感染症です。
生後6か月~5歳までの子供に発症が多く見られ、ヘルパンギーナと症状が似ています。
夏に発生しやすいこの手足口病にはワクチンや特効薬がありませんので、感染したら対処療法で回復を待ちましょう。
赤ちゃんの手足口病の原因
手足口病を発症する主な原因は、エンテロウイルスによる感染で、何度でも再発を繰り返します。
エンテロウイルスは68型もあり、そのうち手足口病を発症させると考えられているウイスルは9型もあるのです。
また、感染すると必ず発症するという訳ではなく、何の症状もなく軽快する赤ちゃんもいます。
しかし、発症していなくても、感染後約1か月は体内からウイルスを排出し続けるため100%感染を防ぐことは難しいと言えるでしょう。
赤ちゃんの手足口病の主な症状
手足口病が発症すると、手足や口内に赤い水疱が現れます。
特に口内では、口の手前側に痛みのある水疱が出来やすいので、舌などをチェックしましょう。
感染したエンテロウイルスによって、発症する部位は異なるため、炎症の起きる幹部が肛門やひじに現れることがあります。
手足口病は感染した年齢によって症状が異なり、主な症状は以下の通りになります。
胎児(38週)~新生児(生後1か月)
痛みや痒みをもった水疱が出たあと、7日程度で軽快していき、大抵の場合は発熱も1~2日で治まります。しかし、まれに重症化する危険性がありますので熱が引かない場合は受診しましょう。
深刻な症状は、髄膜炎や心筋心膜炎を起こす恐れが考えられ、妊婦ママの場合は早産の危険性が高まりますので注意が必要です。
1歳~幼少時
手のひらや足の裏などに米粒大の水疱ができることがありますが、赤い小さな湿疹で終わることもあります。また、口内に水疱が出来た場合、食欲が低下してくる可能性があります。飲食ができない場合は、点滴などの処置が行われることもありますので、子供の状態をよく観察してください。
手足口病の場合は、発症したことにも気がつかないこともあるので、多くの場合は申告しされないことがあります。
ママが気をつけなければいけないこと
急に食欲が低下したら、手足に湿疹がないか見てみましょう。手足口病は深刻ではない場合、すぐに軽快し、特効薬や予防接種もありません。
また大人が発症することもあまりありませんが、感染していない赤ちゃんがいり場合は注意が必要になります。
保育園はお休みさせるべき?
手足口病に感染した場合、出席停止などの規則はありません。
その理由は、手足口病は感染後ウイルスの排出が非常に長く、感染者だけを隔離しても防ぐことができないことから、登園停止の規則は定められていません。
赤ちゃんに重篤な症状がなければ、いつも通りの生活を送ることができます。
手足口病の予防方法は?
手足口病は、経口感染と飛沫感染で発症します。
経口感染とは、ウイルスに感染した水や食べ物を口に入れることで感染するので、赤ちゃんだけでなく母乳を出す乳首や、離乳食を作る手を清潔にしましょう。とくに糞便などにはウイルスが多く潜んでいるので、オムツの処理をした後は、必ず手を洗いましょう。そして飛沫感染とは、感染者の咳やくしゃみに含まれているウイルスを吸い込むことによって感染していきます。
また、人が多くいる場所に行った後は、必ず手洗いうがいをすることが大事です。
赤ちゃんの手足口病の症状と原因についてまとめ
手足口病は、比較的症状が軽いまま軽快することが多い感染症ですが、38週目の胎児や新生児が感染すると重症化するので、注意が必要です。
また、面倒だと思わずに、赤ちゃんのオムツ処理時は必ず手を洗い、ママの乳首も清潔に保つことをおすすめします。