

赤ちゃんの皮膚に湿疹などの炎症が起きた場合「このままアトピーになったらどうしよう」と不安になってしまいますよね。アトピーは思った以上に身近な皮膚炎で、またママが強いアレルギーを持っていなくても発症することがあります。
そこで今回は、ママたちが不安になる赤ちゃんのアトピーの原因と症状について紹介します。
赤ちゃんのアトピーは治るの?
アトピーは子供の軽症のうちからちゃんとケアをすれば、アトピーだとわからないくらいまで症状を軽快することが可能です。実際にうちの子は、一時期、顔中が血まみれになるほど掻き毟った時期もありましたが、今では肌がツルツルになり、アトピーだと全くわからないほど症状が軽快しています。
ステロイドのような強い薬を使うことに抵抗を覚えるママも多いと思いますが、信頼できる医師のもと適切に使用すれば軽快することが多いのです。
またアトピーの症状が出てきた場合、母体の影響だと不安な気持ちになってしまうママも多いと思いますが、生活環境の原因のひとつになっています。
それでは、赤ちゃんのアトピーの症状と原因について紹介します。
赤ちゃんの具体的なアトピーの症状と原因
アトピー性皮膚炎を発症している赤ちゃんは次のような症状を発症します。
- 顔のボツボツが目立つ
- 口角や耳の下が切れる
- 液体をこぼしたかのような赤いシミ
- ひじやひざの裏側が真っ赤に炎症を起こす
- 額、頬、顎が真っ赤になる
赤ちゃんのアトピーを放っておくとどうなるの?
アトピー性皮膚炎は、痒みのある湿疹を繰り返し発症する皮膚炎で、乳児ではこの症状が2か月以上続いた場合、アトピーと診断されます。
このアトピー性皮膚炎が悪化してしまうと、掻き続けた皮膚が剥け、びらんになり、皮膚がジュクジュクと膿み、苔癬化病変へと進行します。さらに、苔癬化病変が全身に広がると、正常な皮膚がどこにも残らない体になってしまうのです。
アトピーは予防が大事!
苔癬化とは、掻き毟り続けた皮膚が厚く硬くなり、ゴワゴワと象のような皮膚になってしまう状態のことを言います。また、アトピーを治療しないと喘息などのアレルギーを次々に発症してしまうアレルギーマーチを引き起こします。アトピーは痒みが強いため、赤ちゃんにストレスがかかってしまい、夜泣きや体重低下、発育不足などの弊害が生じかねません。
赤ちゃんのアトピーは早期治療が大事になり、日ごろからアトピー性皮膚炎を発症しないための努力が必要になります。
赤ちゃんのアトピーの初期症状は?
初期 | 肌がカサカサ乾燥してくる |
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中期 | かゆみを持った皮膚が膿む |
末期 | 苔癬化し炎症が全身に広がる |
早い赤ちゃんで、1才になる前からアトピー性皮膚炎の診断がつくケースもあります。
1歳未満の赤ちゃんは、はじめ顔や頭に赤い湿疹が発症し始めます。この時点では乳児湿疹か乾燥肌としてスキンケアで改善することが多いのですが、2か月以上湿疹を繰り返した場合は、アトピー性皮膚炎の疑いがかけられます。
赤ちゃんがアトピーを発症しやすい2つの原因
赤ちゃんがアトピーを発症しすい原因は2つあり、それは遺伝子の異常と乾燥しやすい環境です。そこで、2つの原因についてまとめてみました。
1・遺伝子フィラグリンの異常
皮膚トラブルを起こしやすい子は、フィラグリンという遺伝子が不足していることが原因のひとつです。
まず、遺伝子の原因をみていくと、アトピー性皮膚炎を発症しやすい赤ちゃんは、皮膚が乾燥しやすいために肌のバリア機能が弱っていることがあげられます。乾燥肌になりやすい赤ちゃんは、生まれつきの体質であることが多く、フィラグリン遺伝子の変異が原因のひとつです。
フィラグリンは角質層のバリア機能を生成するのに欠かせない遺伝子であり、フィラグリンが何らかの原因で作られないと皮膚炎にかかりやすくなってしまいます。
2・肌トラブルを起こしやすい環境
赤ちゃんは皮脂やヨダレ、糞尿などで汚れやすいため、常に皮膚を清潔にしてあげる必要があります。気が付いたら汚れを除去してあげましょう。
また、直接肌に触れる衣類やシーツは、肌に優しい綿製のものを選びましょう。さらに厚着をさせることで汗を過剰にかかせたり、きつい服を着せ皮膚に負担がかからないように気をつけましょう。
赤ちゃんのアトピーの症状と原因についてまとめ
赤ちゃんのアトピーは早期のスキンケアで軽快ため、早いうちから肌に気を使ってあげる必要があります。
また、乳児湿疹の症状とアトピーの症状も酷似しているので、気になる症状が出て来たらしっかりとした対策を行うことが重要になるでしょう。