

赤ちゃんが頭を掻きむしっていると、夜泣きや不機嫌の原因になることがあります。
赤ちゃんのアトピー症状は顔を中心に頭にもできることがありますが、中にはアトピーとは別の症状によって、頭皮に炎症ができることも。
そこで今回は、赤ちゃんの頭に発症するアトピー症状と原因について紹介します。
赤ちゃんの頭に発症するアトピーの症状
赤ちゃんの頭に出てきてしまいがちなアトピーの症状の多くは、生後2~3か月ごろから頭皮に赤くジュクジュクした湿疹が現れはじめます。
その湿疹には強いかゆみがあることが多く、赤ちゃんが眠くて体温が上がってくるときや、汗をかいたりして刺激があるときに、かきむしってしまうのです。
しかし、かゆみがあるからと言って全てがアトピーとは言えません。
アトピー以外にも頭が痒くなってしまう原因はありますので、まずは症状ごとに赤ちゃんの様子をみていきましょう。
頭のかゆみが起こす症状と原因
新生児期からの保湿ケアをじゅうぶんにしてあげることで、症状が軽くなってくることもあります。毎日症状を観察していて、ジュクジュクがちょっとひどいかなと思ったら、迷わずお医者さんに診てもらうようにすると安心ですね。
そこで、赤ちゃんの行動別にアトピーの症状をそれぞれみていきましょう。
頭をかくのはアトピー以外にも要因がある
赤ちゃんが頭をよくかくのは、眠くて体温があがったときや、汗をかいたとき、湿疹ができている時など、いろいろな要因が考えられます。
頭をよくかいているからと言って、「アトピーなのかしら?」とすぐに不安に思わず、かゆがっている時の赤ちゃんの状況や、かいている部分の肌の状態をしっかり見てあげるようにしましょう。
汗でムレてかゆい場合や、癖で書いてしまう場合などもあるので、観察することがとても大切になります。
頭のかさぶたは脂漏性皮膚炎かも
赤ちゃんの頭にかさぶたを見つけると、「アトピーなの?」とお母さんは心配になってしまいますよね。
しかし、このかさぶたはアトピー以外にも、できてしまううことがあります。それは、頭やおでこにかさぶたのようなものができる、脂漏性皮膚炎と呼ばれる赤ちゃん特有の炎症です。
この脂漏性皮膚炎は、多くの赤ちゃんにできて時間が経つと自然に治ってしまうものなので、頭にかさぶたができているからといって、過度に心配しなくても大丈夫です。
ママの目で、赤ちゃんのかさぶたの様子をしっかり観察してみてあげてください。
頭をかきむしるときの対策
赤ちゃんが頭をかきむしってしまう時にしてあげたい対策として、帽子をかぶせてあげるとかきむしることなく過ごせるのでとても効果的です。
その時の帽子の素材は、お肌にやさしくてムレにくい綿の素材の物を選んであげてください。耳まで覆うことができる帽子があれば、よりおすすめです。
他には、爪をいつもきれいに整えてあげることも大切です。やわらかいお肌に傷かつかないように爪のチェックはしっかりしておいてくださいね。
心配ならば、赤ちゃんの手にミトンをつけてあげるのも対策としていい方法です。
フケ対策
赤ちゃんのお肌はとてもデリケートで乾燥しやすいので、頭皮にフケのようなものが多くみられることがあります。
赤ちゃんのお肌は、とても活発に新陳代謝がおこなわれています。そのため水分が蒸発しやすくなっているので、保湿ケアをしっかりしてあげることが大切です。
新陳代謝の活発な赤ちゃんのフケ対策として、とても効果的なのはベビーローションを使った保湿です。
ベビーローションは水分と油分のバランスが伸びがよくて、サラッとしているのでいつも元気に動いている赤ちゃんの頭にもさっと塗ることができて便利です。
シャンプーの仕方
毎日するシャンプーは、想像以上に頭皮に負担をかけてしまいます。赤ちゃんのデリケートな頭皮にはなるべく負担の掛からない方法できれいにしてあげたいですよね。
肌にやさしい無添加の石けんや、アトピー用のシャンプーを使ってやさしく洗ってあげるようにしましょう。
洗い過ぎは頭皮の乾燥のもとになってしまうので、たまにはシャンプーを使わずお湯で汚れを落とす日などを作るのもおすすめです。
泡で出てくるタイプの物を使えば、泡立てる手間が省けるうえに、あわでやさしく赤ちゃんの頭皮をきれいにしれあげることができます。
どのように治っていくのか
赤ちゃんのアトピーは、赤ちゃんの体が大きくなっていくときに起きる肌トラブルのひとつが要因のものも多いので、あまり心配し過ぎないようにしましょう。
1歳6か月くらいにまでなると、およそ50%の赤ちゃんは治ってきます。
ママの心配が赤ちゃんのストレスにもなるので過度に心配し過ぎず様子をみながら保湿ケアをしてあげるようにしましょう。
とくに頭は、シャンプーやせっけんなどのすすぎ残しでも、頭皮が痒くなってしまうことがあるので、低刺激な物を使ってしっかり洗い流してあげるように心がけましょう。
お風呂上りの皮膚が水分をたっぷり含んでいる時に、ママのやさしい手でやわらかい赤ちゃんの肌にしっかり保湿剤を塗ってあげてください。
お出掛け前やお出掛け後などで頭のかゆみが気になっているようなときにも、こまめに保湿してあげるようにしましょう。
保湿ケアと室内の環境を清潔にしてあげることで、かゆみの軽減をしてあげれるといいですよね。
赤ちゃんのアトピーをケアするための保湿剤の選び方

赤ちゃんの頃から乾燥がちな肌に潤い成分を与えるスキンケアを続けることで、アトピーの発症の予防にもつながります。赤ちゃんの柔らかい肌におすすめのケア商品の選び方を紹介しています。

新生児の顔やかかと、ひじなどに白いガサガサがが気になることはありませんか?
無理に皮を剥ぐと、出血してしまいますので、赤ちゃん用の保湿剤で、傷付きやすい皮膚を保湿し乾燥から守ってあげましょう。

赤ちゃんのあせもは、酷くなる前にホームケアで治してあげましょう。
意外にも、あせも肌の原因は乾燥によるものなので、保湿ケアをしてあげれば、あせもに強い肌を育ててあげることができます。

赤ちゃんの乾燥肌を改善させることで、乾燥肌によって発症しているかゆみを緩和させることができます。乾燥しやすい季節だけでなく、気付いたときに保湿してあげる習慣をつけることが重要です。