
頭皮は汗をかきやすくあせもができやすいので、乳児湿疹のケアはたいへんではないでしょうか。
赤ちゃんの頭にできる乳児湿疹でいちばん心配になるものは、脂漏性湿疹が黄色いかさぶたのような状態になってしまうことですよね。
そこで今回は、頭に発症する乳児湿疹の症状と原因について紹介します。
乳児湿疹が頭皮に広がる原因について
新生児から生後6か月くらいまでの赤ちゃんの頭皮にできやすい脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)は、おでこ、まゆ毛といった頭の前の部分に順に広がっていきます。
頭に出来た湿疹の表面は黄色くベタベタしている状態なので、無理に擦らずに乾燥するのを待ちましょう。
このようなベタベタした状態から少し日が経つとかさぶたとなり、それがひどくなると、何重にも重なってうろこのようになってしまいます。
頭にできたかさぶたは無理に剥がさないこと
黄色い皮脂のかさぶたの中心部分までしっかり乾燥すると、頭皮から浮いてきて徐々にはがれ始めます。
頭皮からはがれてきたかさぶたは自然に落ちる時にフケのように見えていまうので、気になりますが、シャワーできれいに洗い流すだけにしておくと頭皮に傷をつけずに済みますので、優しくそっと洗い流してください。
黄色いかさぶたのような乳児湿疹は、赤ちゃんの頭皮から出る過剰な皮脂が原因で、肌の機能が未成熟な赤ちゃんの毛穴もまた未発達なので皮脂が詰まりやすく、かさぶたやうろこのように大きなかたまりになってしまいます。
この脂漏性湿疹はかゆみがあまりないので、赤ちゃんは気にならないようですが、頭にかさぶたができているように見えるのでママは心配ですよね。
そこで、次に自宅で余っているワセリンの活用方法を紹介します。
頭に乳児湿疹ができた時のワセリンの使い方
頭にうろこのような状態で固まってしまった皮脂のかたまりをお手入れするために使うのがワセリンです。
清潔に洗った手にワセリンを取り、乳児湿疹の部分に塗ります。冬場はワセリンが少し硬く感じるので手のひらの上で温めてやわらかくしてから塗ります。
お風呂に入る5分くらい前に塗っておいて、かたまりをやわらかくしてからベビーシャンプーやベビーソープをしっかり泡立てたものでやさしく洗ってあげてください。
つい、ゴシゴシ擦りたくなってしまいますが、赤ちゃんの頭皮はデリケートなので傷をつけないように気を付けて洗いましょう。
乳児湿疹の頭皮の保湿方法
赤ちゃんは、生後3か月を過ぎるとママのお腹の中でもらった女性ホルモンの影響が徐々におさまってきて、うろこのようになっていた脂漏性湿疹は落ち着いてきます。
そのかわりに、それまで皮脂が過剰に出ていた頭皮の皮脂量は、大人半分ほどにまで減ってしまうので、今度は肌の乾燥が気になるでしょう。
そして、頭皮が乾燥しすぎてカサカサになってしまうと、乾性湿疹ができやすくなります。
乾燥による頭皮のかゆみで掻きむしってしまわないように、保湿性の高いシャンプーを使ったり、洗いすぎたりしないようにすることが大切です。
そして、お風呂上りには5分以内にベビーオイルやベビーローションなどを使ってしっかり保湿ケアをしてあげるようにしましょう。
まとめ
乳児湿疹は過剰に出てしまう皮脂が原因で、黄色い皮脂のかさぶたが何重にも重なって、うろこのように見えることもあります。
乾燥した黄色いかさぶたは、細かくなってはがれ落ちる時に大量のフケのように見えてしまうので周囲の目には不衛生に見えがちです。
それが落ち着くと今度は乾燥による乾性湿疹ができやすくなるので、しっかりとした保湿ケアが必要になります。
お肌を清潔に保つこと、さらにお風呂あがりにベビーローションを塗るなどの保湿ケアを徹底することで、赤ちゃんを肌トラブルから守ることができます。
ぜひ試してみてくださいね。
繰り返すあせもにおすすめのケア商品の選び方

赤ちゃんのあせもは、酷くなる前にホームケアで治してあげましょう。
意外にも、あせも肌の原因は乾燥によるものなので、保湿ケアをしてあげれば、あせもに強い肌を育ててあげることができます。

新生児の顔やかかと、ひじなどに白いガサガサがが気になることはありませんか?
無理に皮を剥ぐと、出血してしまいますので、赤ちゃん用の保湿剤で、傷付きやすい皮膚を保湿し乾燥から守ってあげましょう。

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赤ちゃんの乾燥肌を改善させることで、乾燥肌によって発症しているかゆみを緩和させることができます。乾燥しやすい季節だけでなく、気付いたときに保湿してあげる習慣をつけることが重要です。