

リンデロンは、乳児湿疹や乾燥肌やアトピー性皮膚炎などの症状がみられるときに処方されることがあります。このお薬は、ステロイド外用薬で、強い効果が期待されます。
そこで今回は、赤ちゃんや子供の処方されるリンデロン軟膏について紹介します。
リンデロンってどんなお薬なの?
リンデロンは、ステロイド外用薬で、強さは「やや強め」に分類されています。即効性があり、短期間で炎症を抑えることができます。
しかしその一方で、リンデロンの薬の強さに不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
そこで、リンデロンを、赤ちゃんや子供に使用する時に気をつけたいことを紹介します。
リンデロンを上手に赤ちゃんに使う方法
リンデロンを塗布する時は、使用前後に手をよく洗い、患部に薄く塗りましょう。このリンデロンは、3群(ストロング)に分類されるステロイドで、短期間で炎症を抑えることができるお薬です。また、痒みがある場合は、体温が上がるとさらに痒みが増しますので、通気性のよい服を着せるか、1枚薄着をさせることもひとつの手です。
リンデロンの種類と成分
リンデロンの種類と主成分は以下の通りです。
種類 | 軟膏、錠剤、シロップ、点眼 |
---|---|
成分 | ベタメタゾン、ゲンタマイシン |
ベタメゾンは、炎症を鎮める反面、免疫力を落とし細菌に感染しやすくなってしまいますが、ゲンタマイシンは抗菌外用剤が配合されており、殺菌力があるので、感染症を治療します。ゲンタマイシンの主な成分はアミノグリコシド系抗生物質で、殺菌力が強く効き目が持続することが特徴です。
処方される主な症状と副作用について
リンデロンが処方される症状は以下の通りです。
- 貨幣状湿疹(かへいじょうひふえん)
- 自家感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)
- アトピー皮膚炎
- 乳・幼・小児湿疹
- ビダール苔癬(たいせん)
- その他の神経皮膚炎
- 脂漏性皮膚炎
- その他の手指の皮膚炎
リンデロンの使用を中止する目安と副作用
使用を中止する目安 | 発疹・過敏症、かゆみ |
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リンデロンは即効性にすぐれる反面、使用するときは慎重にならなくてはなりません。
このリンデロンは目に入ると大変危険なため、緑内障などの危険が出てきますので、塗布した部分を掻き毟るようであれば、衣服やガーゼで覆ったり、ミトンをつけてあげるといいでしょう。
リンデロンに使用できない症状とは
特に、顔や首、オムツで覆われているようなの皮膚の薄い部分は、薬が効きやすいため、医師の診断が必要になります。
また、やけどや水疱瘡、切り傷には使用することができず、使用すると悪化することがあるので注意が必要です。
乳児のアトピー性皮膚炎に使用した場合も、とびひを合併することもありますので、独断で使用せずに、必ず医師に相談しましょう。

リンデロンを使うときに心配になってしまう疑問についてまとめてみました
- リンデロンは乾燥肌に処方される?
- 通う小児科や皮膚科によって処方される薬は異なりますが、乾燥肌にリンデロンを処方されることは多いのではないでしょうか。顔など皮膚の薄い部分には塗布できませんが、手足や体にリンデロンを使こともあります。
- リンデロンを肌荒れした部分に使うとすぐに効果はあるの?
- ステロイドは強い薬ですが、皮膚の炎症をすぐに抑えることができます。病院では強いステロイドで炎症を抑えてから保湿剤に切り替えるように指導されることが一般的です。また、悪化させている期間が長いと、黒ずんだ跡やしこりのようなものが残る場合がありますので、早目に処置してもらった方が賢明です。
リンデロンを上手に赤ちゃんに使う方法まとめ
リンデロンは即効性にすぐれる反面、使用するときは慎重にならなくてはなりません。しかし、上手に使用することで早目に炎症を抑えることができますので、決められた期間と量を守り使用しましょう。
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