

「肌のバリア機能を強くするってどういうこと?」「トラブル続きの肌の調子を回復したい」
子供の肌を改善させるために、肌のバリア機能という言葉がたくさん出てきますが、具体的にどういうことなのか疑問を持ったことはありませんか?
またバリア機能はどのようにすれば低下してしまうのか原因がわかれば、対策をたてることができますよね。
そこで今回は、子供の肌のバリア機能が低下する原因について紹介します。
肌のバリア機能について
皮膚は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つから構成されています。
この一番外側の「表皮」のさらに外側は、「角質層」と呼ばれ、ウイルスやアレルゲン、カビ、紫外線から私たちを守るバリア機能の役割をはたしているのです。
また、バリア機能は、外から侵入しようとするウイルスやアレルゲン、太陽の光も通しませんし、カビの繁殖も防いでくれます。
バリア機能の正体ってなあに?
バリア機能は、皮脂膜、天然因子、角質細胞間脂質の3つから形成されているラップ1枚分程度の厚さでできています。
役割 | 成分 | |
---|---|---|
皮脂膜 | 水分蒸発抑制 | スクワレン、トリグリセリド、ワックス、脂肪酸、コレステロール |
天然因子 | 角質層の保湿 | アミノ酸、ピロリドンカルボン酸、乳酸塩、尿素 |
角質細胞間脂質 | 角質層の細胞間を満たす | セラミド、脂肪酸、コレステロール |
肌のバリア機能が低下すると、これらの外部からの刺激から体を守ることができません。
そんな有能な肌のバリア機能を強くするには、どうしたらいいのでしょうか。
肌のバリア機能が低下する原因はあるの?
バリア機能は、肌の乾燥が大敵です。
皮膚のバリア機能が正常な状態であれば、様々な肌トラブルを防ぐことができますが、乾燥肌などによって皮膚のバリアが壊れてしまうと、様々なウイルスやアレルゲンの侵入を許してしまいます。
では、どうしてこのバリア機能が低下し、トラブルを起こしてしまうのでしょうか。
それは、乾燥肌を起こしやすい子供やアトピー性皮膚炎の患者は、もともとこの保湿成分が不足しがちです。
そのため、しっかりとスキンケアをし、潤いを補ってあげなくてはなりません。
また、生活習慣の変化やストレスによって肌の状態が悪くなり、バリア機能の低下を招いてしまうことがあります。
肌のバリア機能を強化する方法
肌のバリア機能が正常に働くためには、潤い成分が不可欠です。
皮膚の一番外側にある角質の間には、セラミドなどの角質幹細胞があり、水分を保持することで、バリア機能が働いています。
しかし、このセラミドのような潤い成分が不足すると、肌のバリア機能が低下してしまいますので、バリア機能を高めてあげるには、保湿をしっかり行うことが大事です。
特に、体を洗い流したあとは、肌が乾燥しやすくなるので、バリア機能を高めるためには、入浴後の保湿は不可欠になります。
まとめ
今回は肌のバリア機能について紹介しました。
肌のバリア機能は、生活環境やストレス、生まれつきの体質によって低下しますが、しっかりとスキンケアを行うことで、強化することができます。
生活に合った改善方法を見つけることで、健康的な肌を育てることも可能ですので、少しずつ頑張っていきましょう。
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