

スキンケア商品などの裏面をみると、様々な成分名が記載されています。その成分がどんな作用があるのか、表にまとめてみました。
主に保湿クリームに配合されている成分
成分別に詳細を紹介しています。
保湿・保護作用がある成分
保湿作用成分。肌に浸透し、水分を与える役割。
アボカド油 | 皮膚に浸透し、潤いを与えます。粘り気があるため保護剤として使われています。 |
アルギン酸Na | 海藻などに含まれる粘り気のある天然の食物繊維で、皮膚を保湿します。 |
カルボマー | 粘り気を出し、保湿効果もあるためジェル状の化粧品によく使われています。 |
キサンタンガム | 皮膚の表面に保護膜を作ったり、肌にハリを持たせる効果があります。 |
グリセリン | アルコールの一種で、ヒアルロン酸と相性が良く保湿効果があります。 |
クロレラエキス | クロレラから抽出したエキスで、細胞を活性化させ、乾燥を防ぐ効果があります。 |
ジカプリン酸ネオペンチルグリコール | 油状の液体で、肌の状態を良く保つ効果があります。 |
ジメチコン | シリコーンの一種で、皮膜を作ります。胃薬などにも使用されています。 |
スクワラン | 皮膚の元々ある潤い成分で、天然の保湿クリームです。 |
ダイズエキス | イソブラボンを含み、肌に潤いを与え、ハリを取り戻す効果があります。 |
トレハロース | 天然の保湿成分で、細胞を保湿する効果があります。 |
パルミトオレイン酸 | 体内にある保湿成分。加齢とともに減少していく貴重な脂肪酸の1つです。 |
ヒアルロン酸Na | 角質層の水分を保持し、しっとりとした保護膜を作る役割があります。 |
ビフィズス菌発酵エキス | ビフィズス菌を培養したエキスで、肌に潤いを与えます。 |
ヒマワリ種子油 | ヒマワリの種から抽出したエキスです。美肌効果があります。 |
ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド | 疑似セラミドです。皮膚の水分を保ち、肌をしっとりさせます。 |
ポリオキシエチレンメチルグルコシド | 粘度があり肌に馴染みやすく、保湿する効果があります。 |
マカデミアナッツ油 | マカデミアナッツから抽出された脂肪酸で、肌へ浸透していく保湿成分です。 |
ミツロウ | ミツバチの巣から抽出される保湿成分で、抗炎症作用もあります。 |
海塩 | 海水から抽出される成分で、肌に潤いと引き締め効果があります。 |
黒砂糖エキス | サトウキビから抽出される成分で、高い保湿力が期待できます。 |
水溶性コラーゲン | 非常に丈夫で、粘度が強く、水分を保持する効果があります。 |
長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド | 人工的に作られた疑似セラミドです。肌に潤いを与えます。 |
硫酸Mg | 肌の調子を整え、柔らかくします。医薬品にも活用されています。 |
保護作用成分。皮膜を作り、水分蒸発を防ぐ。
POE・ジメチコン共重合体 | 皮膚に膜を作り、水分を保ちながら肌を保護します。 |
PVP | 皮膚に膜を作る、合成ポリマーです。サプリにも配合されています。 |
イソステアリン酸コレステリル | 薄黄色で粘土があり、皮膚を保護するや鎖があります。 |
カカオ脂 | 体温で溶けやすいため、肌にすぐに浸透し、皮膚を保護します。 |
ジペンタエリトリット脂肪酸エステル(2) | 皮膚に水分を与え、さらに蓋をして水分の蒸発を防ぎます。 |
ジメチルパルミチルポリシロキサン | 皮膚に水分を与え、さらに蓋をして水分の蒸発を防ぎます。 |
セタノール | 水分の蒸発を防ぎ、肌を保護します。水と油を混ぜ合わせる効果もあります。 |
トコフェロール | 天然のビタミンEで、肌荒れを防ぎ皮膚の角化を防ぎます。 |
トリ(カプリル酸/カプリン酸) | 酸化しにくい油分で、皮膚を保護します。医薬品にも利用されています。 |
トリシロキサン | 肌の潤いを保ち水分の蒸発を防ぎます。化粧品の伸びをよくします。 |
ハイブリッドヒマワリ油 | ヒマワリから抽出された成分で、肌を保湿する効果があります。 |
パルミチン酸セチル | 肌を柔らかくしたり、液体に光沢や粘度を出すために使用されます。 |
ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリスリチル | 皮膚の水分蒸発を抑えるため、皮膚を柔らかくする作用があります。 |
ホホバ油 | 天然の保湿オイルです。皮膚の水分蒸発を防ぎ、保護します。 |
ワセリン | 皮膚を保護し、水分の蒸発を防ぎます。医薬にも使われます。 |
揮発性イソパラフィン | 皮膚の表面に皮膜を作り、肌を保護する役割があります。 |
収れん作用成分。お肌をキュッと引き締める役割。
エタノール | アルコールの一種で、雑菌の繁殖を防いだり、お肌を引き締めます。 |
コハク酸 | フルーツ酸の一種で、肌を引き締めます。多くのローションに配合されています。 |
ユーカリエキス | ユーカリから抽出されるエキスで、肌を引き締める効果があります。 |
炎症を抑える効果がある成分
抗炎症作用成分。医薬品にも利用される炎症の拡大を抑える役割。
グリチルリチン酸二カリウム | 炎症を抑える効果があり、風邪薬などにも配合されています。 |
アロエベラ葉エキス | 肌を引き締め、潤いを保つ効果があり、サプリや食品にも使われています。 |
オウゴンエキス | 炎症を抑え、皮膚の環境を改善したり、肌に潤いを与えます。 |
ラベンダー油 | ラベンダーの花茎から抽出されるエキスで、鎮痛効果があります。 |
ローマカミツレ花油 | 肌にハリを与え、皮膚のかゆみや痛みを和らげてくれます。 |
消炎作用成分。医薬品にも利用される炎症をなくす役割。
アラントイン | 皮膚の傷を修復し、新しい細胞が出来る手助けをします。 |
ローズマリーエキス | ローズマリーは料理にも活用され、肌荒れを抑え保湿効果があります。 |
抗酸化作用。活性酸素を除去し、細胞の酸化を防ぎます。
パルミチン酸 | ビタミンAを安定させ、肌にハリを保ちます。バターにも含まれています。 |
酢酸トコフェロール | 合成ビタミンEの一種で、肌を活性化させる効果があります。 |
抗菌作用。細菌を殺すため医薬品にも使用されています。
カワラヨモギエキス | ヨモギから取れる天然エキスで、肌を清潔に保つ効果があります。 |
ヒノキチオール | ヒノキから抽出される天然成分で、皮膚病などの治療に使用されています。 |
消炎作用成分。医薬品にも利用される炎症をなくす役割。
アラントイン | 皮膚の傷を修復し、新しい細胞が出来る手助けをします。 |
ローズマリーエキス | ローズマリーは料理にも活用され、肌荒れを抑え保湿効果があります。 |
保湿剤の品質を高める成分
乳化剤。本来混ざり合わないものを合成される成分。
POE水添ヒマシ油 | 化粧品の伸びを良くし、汚れを落とすため洗顔剤としても使用されています。 |
TEA | 泡立ちを良くします。石鹸の原料などに使用されています。 |
イソステアリルグリセリルエーテル | 無色で粘度があり、化粧品の液体を作るために使われます。 |
イソステアリン酸 | 黄色い液状のオイルです。肌への浸透を良くする作用があります。 |
グリセル | 水と油を混ぜ合わせ、クリームのような液体を作ります。 |
ジイソステアリン酸ポリグリセリル | ファンデーションにも含まれており、液体を混ぜ合わせるために利用されます。 |
シクロジメチコン | 油分と水分を混ぜ合わせますが、界面活性剤とは異なる乳化剤です。 |
ステアリン酸 | 石鹸にも使用されている成分で、水と油を混ぜ合わせる効果があります。 |
デカメチルシクロペンタシロキサン | 水と油のような混ざり合わないものを混ぜ合わせます。 |
パルミチン酸デキストリン | 油分をジェル状にし、肌に馴染みやすくさせます。 |
ベヘニルアルコール | 水と油を混ぜ合わせるため、石鹸や口紅などに使用されてます。 |
ポリアクリル酸塩 | 水と油を混ぜ合わせ、化粧品をジェル状にします。 |
モノステアリン酸ポリエチレングリコール | 白色で粘度があり、ワセリンのような液体です。水と油を混ぜ合わせます。 |
ラウレス-21 | ヤシ油アルコールから抽出される成分で、水と油を混ぜ合せます。 |
自己乳化型モノステアリン酸グリセリル | クリームや乳液などの液体を安定させるために使用されます。 |
水酸化K | 水と油を混ぜ合せたり、液体をジェル状にしたりします。 |
水酸化ナトリウム液 | 水と油を混ぜ合せたり、液体をジェル状にしたりします。 |
LPG | 泡が出るタイプのソープやヘアスプレーに使用されています。 |
カリ石ケン素地 | 液状の石鹸を作るために使用されます。 |
防腐剤や香料
保湿剤の品質管理に使用される成分。
パラベン | 化粧品が腐敗しないように、カビや殺菌を抗菌する作用があります。 |
メチルパラベン | 微生物の増殖を防ぎ、化粧品が腐らないようにする役割があります。 |
フェノキシエタノール | アルコールの一種で、化粧品の品質を保つために使用されます。 |
BG | 化粧品を劣化させないように細菌を抑える作用があります。 |
イソプロピルメチルフェノール | 最近やカビを殺菌し、化粧品の品質を保ちます。 |
香料。保湿剤に入れるフラグレンス剤。
モノステアリン酸ソルビタン | 化粧品に香りをつけるフラグレンスです。食品には使用されません。 |
着色料。保湿剤を色付けします。
カラメル | 天然の色素で、高温になるとこげ茶色に変色します。 |
化粧品の発がん性物質は必ず発生するわけではない
「○○という成分は、発がん性物質がある」という話をしょっちゅう耳にしませんか?
発がん性と聞くと、とても物騒で、恐怖を感じてしまいますよね。しかし、何でもかんでもガン化するわけではないんです。
化粧品に含まれている成分が、ある環境と条件化のもとで、発がん性物質として発生してしまうものもありますが、それ1つでは何の悪影響も及ぼさない成分もあるのです。例えば、パンは腐るとカビが生えて食べると食中毒を起こしますが、買ってきたばかりのパン自体には食中毒の原因となる成分はありませんよね。
TVや雑誌、WEBメディアで様々な情報が流れ、混乱することもあると思います。ですが、一般的に販売されているものを利用しても問題はないとされていますので、過剰に心配しないようにしましょう。気にし過ぎると、かえって疲れてしまいますよ。
ただ、化粧成分が肌質に合う合わないという問題はありますので、気になる場合はパッチテストを行い、肌に炎症を起こさないか確認してみるといいでしょう。
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