

リンゴのような甘酸っぱい香りが特徴のカモミール。欧米では「赤ちゃんにカモミールを与えると湿疹や夜泣きがなくなる」ということで、新生児期から当たり前のようにカモミールティーを飲ませているそうです。そこで今回は、カモミールは赤ちゃんのかぶれや乳児湿疹に効くのかについて紹介します。
カモミールはいつから赤ちゃんに与えてもいいの?
「赤ちゃんにカモミールを与えてはいけない」という明確な決まりはありませんが、与えるときは赤ちゃんの様子を見ながら与えてみましょう。
カモミールの香りには、肌の炎症を抑える消炎作用や心をリラックスさせる効果もあるため、欧米では民間治療薬として子供にもカモミールを与えています。また国内でも新生児用のスキンケア剤や沐浴剤の成分としてカモミールが利用されているほど、カモミールは身近にある成分です。
さらに、カモミールにはイライラや不安感を抑える効果があるとして、子供の精神バランスを整えるために、カウンセリングなどにも活用されています。
カモミールが乳児湿疹に効くと言われている理由
カモミールには、消炎作用や鎮痛作用があるエステル系の成分が含まれているため、湿疹や乾燥肌、ニキビなどの肌荒れケアとして効果的です。
主に脂性肌の荒れを抑えるため、乳児湿疹などのベタベタした脂肌の炎症にピッタリです。さらに、かぶれなどの炎症にも利用できるため、おむつかぶれやヨダレかぶれケアにも効果的です。
カモミールには、肌だけでなく子供の不安な気持を抑える効果もありますので、夜泣きの軽減や腹痛、口内炎などにも効果があります。
カモミールエキスを新生児の肌になじませて使おう
カモミールエキスの効果的な使い方は、エキスをコットンにしみこませ、湿疹などの炎症が起きている肌にそっとなじませましょう。
皮脂分泌が多いベタベタしている部分に塗布することで、炎症を抑えてくれます。炎症が起きていない部分に塗布してあげることで、湿疹が出ないように予防することもできます。
カモミールティーを新生児に使用するときは、市販のカモミールティーとお湯をティーカップに入れ、5~7分ほど抽出させてから使用しましょう。長い時間をかけて抽出させることで鎮痛作用がより多く増します。
カモミールで赤ちゃんがアレルギーを起こすことも
カモミールエキスは、キク科のカレルギーを持つ子にアレルギーを起こす恐れがあります。
カモミールはキク科の植物のため、小児科などでアレルギーテストを受ける際は、検査項目に「キク科植物」を追加し検査してもらいましょう。キク科の植物は、他にブタクサなどもあります。
アレルギーは誰でも発症する可能性がある炎症です。卵アレルギーや花粉症などをもっているお子さんだけが、カモミールでアレルギーを起こすということはありません。
一番無難な方法はパッチテストを行うことで、カモミールエキスを新生児の肌にちょっとだけ塗り、24時間経過しても塗布部分に炎症が起きなければ大丈夫と判断できます。
まとめ
- カモミールは乳児湿疹の肌荒れを抑える
- おむつかぶれやヨダレかぶれにも効果的
- 心をリラックスさせるため夜泣き対策にも
カモミールは、乳児から高齢者まで幅広い年齢層に愛用され、皮膚だけでなく精神的な治療にも活用されてきました。1800年代には医療用としても注目されるようになり、外用薬やうがい薬の成分にもなっています。
赤ちゃんの炎症が起きないように予防することもできますので、カモミールを生活の中に上手に取り入れてみましょう。
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