
プルプル肌を育てるために必要な潤い成分であるセラミド。
潤い成分であるセラミドで、赤ちゃんの肌を効率よくケアしてあげたいですよね。
そこで今回は、アトピーの赤ちゃんにセラミドを効果的に与える方法について紹介します。
赤ちゃんの肌を守っているセラミド
アトピーの赤ちゃんたちのお肌は、肌の表面にある角質層が水分を保つための機能や、肌のバリア機能などが、普通の肌の赤ちゃんに比べて低くなっています。
その理由は、お肌のバリア機能に大きく関係しているのが潤い成分であるセラミド(細胞間脂質)の減少です。
細胞間脂質(セラミド)は角質層に10層以上重なっており、角質細胞のすき間を埋めるようにある脂質で、水分をたっぷり含んで蓄えることができます。
このセラミドが十分な量を保っていると、お肌がしっかりと水分で満たされて、バリア機能もきちんと働いてくれるのです。
赤ちゃんのセラミドを増やす2つの方法
セラミドの量が少ないと、お肌はカサカサになってしまい、バリア機能もうまく働くことができません。さらに、外からの刺激を受けやすくなり、かゆみなどのトラブルの原因に繋がってしまいます。
健康なお肌にとって大切なセラミドを増やすための方法は2つあります。
1.食材からセラミドを増やそう
1つは、食材から摂取して体の中から増やしていく方法と、そして2つ目はセラミド入りの保湿クリームなどを使うことで外側から補給する方法があります。
1つ目の食材から摂取する方法ですが、具体的にどんなものを食べればいいのか気になりますよね。
セラミドを増やすために必要なのは、植物性の食品に含まれる、色や香り、苦みといった成分の「フィトケミカル」です。
このフィトケミカルは緑、赤、オレンジ、紫、白、黄色、黒の7色の野菜に含まれており、それぞれの色の野菜をバランスよく摂ることで、体の中でセラミドを作る量が増えていきます。
特に黒色の食材に多く含まれているので、黒豆、ひじき、ごぼうなどをしっかり摂ることでセラミドを増やす効果をさらに上げることができます。
フィトケミカルは、植物が自分を紫外線などから守るために作り出す化学物質で、お肌の新陳代謝を活発にさせて、セラミドの生成の手助けをしてくれます。
2.保湿クリームでセラミドを与えよう
2つ目のセラミド入りのクリームですが、新生児の頃から赤ちゃんでも使える低刺激のクリームで肌を保湿することで、アトピーなどの肌トラブルを予防できるということがわかってきました。
ヒト型セラミドを配合している保湿剤をきちんと選んで、乾燥やそれに伴う刺激から赤ちゃんのやわらかいお肌を守ってあげてください。
お風呂上りに全身にママが塗ってくれる保湿クリームは、お肌のためだけではなく、赤ちゃんの情緒のためにとてもいいものです。
セラミドは体の内と外から補給してあげよう
ところで、お肌に大切なセラミドは塗った方が効果的なのか、それとも食べて摂った方が効果的なのかどちらがいいのか気になりますよね。
セラミドの増え方は、食べること肌に塗ることとそれぞれ効果が違います。
全身に効果を期待したいのであれば、食べたほうが効果的ですし、部分的な効果を期待したいのであれば、そこに塗った方が効果は早いです。
アトピー肌の赤ちゃんには、全身のセラミドをまんべんなく増やしてあげたいので、なるべく食材から摂れるようにしてあげたいですね。
食材に気を付けてあげるのももちろんですが、お風呂上りなどにしっかりと保湿剤を使ってあげることもやはり大切です。
大切な赤ちゃんのお肌は、体の中からと外からの両方から守ってあげましょう。
離乳食にフルーツを足してあげると効果的
食材から効率よくセラミドを摂取していけるように、まずその食材を好きになることを考えて離乳食などの食事を作ってあげることが大切なことです。
果物にもセラミドの生成を助けてくれるフィトケミカルが含まれているが含まれているので、野菜を食べないときは果実を離乳食に取りいれてみてください。
キウイ、イチゴ、ミカン、オレンジ、ブドウ、ブルーベリー、バナナといった果物をヨーグルトで合えたりするのがおすすめです。
赤ちゃんに食べさせてあげる食事を作る時には、ぜひこの7色の食材をバランスよく組み立てた献立を考えてみてあげてください。
バランスの良い食事を摂りながら、お肌の外側からもしっかり保湿と保護をしてあげることで、赤ちゃんのアトピーをケアしてあげましょう。
まとめ
- 黒豆、ひじき、ごぼうにはフィトケミカルが多く含まれる
- フルーツにもフィトケミカルがあるので離乳食に取りいれよう
- ヒト型セラミドを配合している保湿剤を選ぼう
効率よく赤ちゃんのセラミドを増やすために、保湿クリーム以外にもバランスのよい食事を与えることも大切です。
アトピーのような肌トラブルを軽減させるために、今からできること頑張っていきましょうね。
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