せっかく購入するのだから失敗しない保湿剤を選びましょう!
そこで今回は、乳幼児の保湿剤に含まれる成分と効果を「乾燥肌用」と「アトピー用」の2つの視点から効紹介していきます。
肌に優しい乳幼児の保湿剤の効果と成分
よく「保湿剤を上手に使おう」という話を聞きますが、実際どのように上手に使えばいいのかわからなくなりますよね。上手に使うという意味は、保湿剤の特徴と子供の肌がどんな状態かをよく知ることで、保湿効果はアップします。
例えば、肌が敏感な赤ちゃんや幼児の肌には、低刺激なものや弱酸性、無香料無着色のものがいいですが、セラミドやスクワレン(スクワラン)などの保湿成分が含まれているものは、皮膚の成分に近いため、低下したバリア機能を維持できます。
それでは、子供の乾燥肌ケアに効果的な成分、赤ちゃんのアトピーケアに効果的な成分についてそれぞれ詳しくみていきましょう。
子供の乾燥肌に効果的な成分まとめ
- ココナッツオイル
- ココナッツから抽出できるオイルです。成分は主に脂肪で、保湿効果があります。ココナッツからとれる植物性の油脂は、保湿や抗酸化作用が含まれています。
- スクワレン
- スクワレンは皮膚を構成する成分のひとつです。昔から化粧品に配合されてきました。加齢とともに減少していく貴重な保湿成分です。
- セサミオイル
- セサミオイルは「ごま」から抽出されるオイルです。ごま油とは異なり、活性酸素を除去する作用があります。3000年以上も昔からマッサージに活用されてきた保湿オイルです。
- 馬油
- 馬油は、馬を解体するときに出る油を抽出し製造されています。馬油の成分は皮脂とよく似ているため、皮膚病の民間療法として活用されてきました。
- へちま水
- へちまから取れる「へちま水」は、飲み薬や塗り薬に活用されてきた天然成分です。また簡単に抽出できる手作りの化粧水として人気です。
- 乳酸菌
- ヨーグルトなどの食品の発酵に使用される細菌です。腸内環境を改善させ免疫を向上させる効果があるということで、人気の高い成分になります。
- ローズマリー
- 昔からローズマリーは「薬草」「若返りの水」として使用されており、スキンケア剤だけでなく食用としても使われ続けています。
- イソフラボン
- 豆乳や納豆、油揚げなど、和食によく取り入れられているダイズ製品に含まれるイソフラボンには、肌や体の調子を整える効果があります。
- カモミール
- 欧米では「赤ちゃんにカモミールを与えると湿疹や夜泣きがなくなる」ということで、当たり前のようにカモミールティーを飲ませています。
- レモングラス
- レモングラスは、新陳代謝を高め肌のハリを与える収れん作用や、感染症を防いだり炎症を抑える殺菌作用や抗炎症作用などがあります。
- アロエ
- アロエは4000年以上も昔から民間療法として使用されています。そこで、アロエの成分が乳児湿疹やアトピーにどのように作用していくのかを紹介しています。
- グリセリン
- グリセリンは、保湿剤や化粧品などによく利用されている保湿成分です。グリセリンで手作り化粧水を作ることもできます。用赤ちゃんの保湿に上手に利用する方法について紹介しています。
赤ちゃんのアトピーに効果的な成分まとめ
- セラミド
- 肌の潤い成分であるセラミドは、肌のバリア機能を強く育てるために必要な成分です。セラミドの量が少ないと、かゆみかカサカサの原因に。赤ちゃんに効果的に摂取する方法を紹介します。
- アロエ
- アロエに含まれる「ムコ多糖類」と「アロミチン」という成分には、肌を保湿し体の中の粘膜の炎症を和らげる働きを持っています。そんなアロエの成分が赤ちゃんの保湿剤として効果的に使用する方法、またメリットとデメリットについて紹介しています。
- スクワランオイル
- ア古くからお肌のケアに使われているスクワランオイル。人の皮脂にも含まれる成分ですが、産まれたばかりの赤ちゃんにも使用できるのか、また効果はどうなのか紹介していきます。
知ってた?保湿成分の役割の違いと効果
同じ保湿成分でも、それぞれ作用する場所や効果が違うって知っていましたか?例えば、セラミドとスクワレンは同じ保湿成分ですが、保湿効果はそれぞれ異なります。セラミドはバリア機能を強化しますが、スクワレンは皮膚に油膜を作り水分を保持する役割になります。正しい使い方をすることで、今以上に肌を保湿することができます。
- 皮膚の表面を守り水分蒸発を防ぐ作用(スクワレン)
- 細胞内の水分と結合し保湿効果を発揮する作用(ヒアルロン酸)
- 皮膚内の天然成分を補い保湿機能を高める作用(セラミド)
肌がどんな成分を必要としているか、子供の肌の状態を確認してみましょう。不足している成分を補えば、どんどん状態は良くなっていきますよ。試してみてください。
まとめ
一言で肌に優しい成分と言っても、どの成分がどのように作用するのか肌への効果は様々です。
子供の肌の状態と保湿成分を知っていれば、安価な保湿剤でも十分効果を発揮しますので、保湿剤を1本使い終わったら、今度は別の成分が配合されている保湿剤を試してみてもいいでしょう。
また、まれに保湿成分でアレルギーやかぶれを起こすこともありますので、特に新生児にスキンケア剤を使用するときは、一度パッチテストを行ってみることをおすすめします。
こんな症状にお悩みではありませんか?
子供の皮膚がブツブツしてきた
子供の柔らかい肌に、細かいブツブツとした色のない鮫肌のような湿疹が出てくることはありませんか?痒みを発生させないためには、普段から皮膚を乾燥させないように心がけましょう。
子供の膝裏が赤くなっている
子供の膝裏が赤くなっていると、アトピーや何かの感染症ではないのかと不安になってしまいますよね。子供の膝裏は皮膚が柔らかく、また擦れやすい部分でもあるので、炎症を起こしやすくなります。
子供の手荒れがひどい
寒くなってくると、お子さんの手がガサガサしたり、あかぎれたりすることはありませんか?皮膚を守っている皮脂という油膜が剥がれてしまい、刺激を受けやすくなっている状態です。
皮膚が赤くかぶれてくる
汗やホコリ、衣類など、ある特定の物に触れることで湿疹や腫れを起こすこともあります。接触性皮膚炎は、アレルギータイプのものと非アレルギータイプとに分類されますので、チェックしてみてください。