

赤ちゃんのアトピーはどのような段階を経て治っていくのか気になりますよね。
症状の程度を知ることで治療のモチベーションにも繋がりますので、ぜひ知っておきたいところです。
そこで今回は、赤ちゃんのアトピーが治る過程について紹介します。
赤ちゃんのアトピーは簡単に治るのか
基本的にアトピーは治ったり炎症を起こしたりを繰り返していきます。
アトピーは2ヶ月以上炎症が続くことで診断を受けますので、症状が落ち着くまでしばらくかかるでしょう。
しかしこの時期のアトピー性皮膚炎は適切な治療を行えば、80%のお子さんは治ると言われています。
逆に炎症が繰り返すことなく、落ち着いてくれば軽快したと言えるでしょう。
しかし、風邪をひいたときや疲れていたりするときは免疫が低下しているときは再発することもあるので、お子さんの皮膚をよく観察していきましょう。
赤ちゃんのアトピーが治る過程
アトピーの症状は、時間はかかるものの以下のような経過で治癒していきます。
徐々に治っていく子もいれば、いつの間にか治っていたと思うほどお薬が効く子もいますので、いまは辛いかと思いますがもう少しだけお子さんと一緒に治療を頑張ってくださいね。
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重度のアトピー
こどもの皮膚の30%以上が湿疹や赤み痒みなどの炎症を起こしている状態です。かゆみのある細かい湿疹が広がり、皮膚が腫れ上がって掻き毟ることで出血することもあります。不快感が酷く、夜泣きすることもあります。ステロイド治療が必要になります。
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中度のアトピー
こどもの皮膚の10%未満が湿疹や赤み痒みなどの炎症を起こしている状態です。皮膚が赤くカサカサ乾燥しているために、痒みは残っています。保湿剤を塗っても繰り返すため、保湿剤だけでは効果が感じられないこともあります。
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軽度のアトピー
皮膚がカサカサし鮫肌のように色のない湿疹が出ていますが、保湿剤や石鹸などのスキンケアでも肌の状態は落ち着いてきます。皮膚を触った時にツルンという感触になるまでは、スキンケアを続けましょう。
1歳になると皮膚がどんどん強くなってくる
酷かった症状も、1歳頃になると皮膚のバリア機能が正常に働くようになり、症状が改善していく場合もあります。
ジュクジュクだった湿疹部分が少しずつ乾燥し、赤味が治まってくることも。
しかし肌が乾燥することで痒みが増し、我慢できずに皮膚を掻くと黄色い体液(主にリンパ液)が分泌してしまい、またジュクジュクとしたアトピーの湿疹を繰り返してしまいます。
肌がカサカサしてきたなと感じたら、お風呂あがりに保湿剤を塗り、失われた水分を補給してあげるといいでしょう。
まとめ
- 赤ちゃんのアトピーの80%は治療すれば軽快する
- アトピーが治る過程はひとそれぞれ
- 治っても乾燥肌を放置するとアトピーが再発するかも
生後2ヶ月前後から現れることが多い赤ちゃんのアトピーですが、生後4ヶ月以降になると、皮膚科でより的確な診断を受けることが可能となります。
生後半年を経過し、離乳食が始まると食物が原因となって症状が発現することもあります。この時期でも引き続き赤味やブツブツ、湿潤性の湿疹が多く見られます。
汗、よだれなどのほか、ハウスダストなどもその原因となります。不快感から引っかいてしまい、より症状が重篤化してしまう場合もあります。
成長段階によって現れる症状はさまざまです。その時期に適したケアを心がけることでアトピーは治る場合が多いので、まずは原因をしっかりと把握して症状の改善を目指していきましょう。
赤ちゃんのアトピーケアに必要な保湿剤の選び方

赤ちゃんの頃から乾燥がちな肌に潤い成分を与えるスキンケアを続けることで、アトピーの発症の予防にもつながります。赤ちゃんの柔らかい肌におすすめのケア商品の選び方を紹介しています。

新生児の顔やかかと、ひじなどに白いガサガサがが気になることはありませんか?
無理に皮を剥ぐと、出血してしまいますので、赤ちゃん用の保湿剤で、傷付きやすい皮膚を保湿し乾燥から守ってあげましょう。

赤ちゃんのあせもは、酷くなる前にホームケアで治してあげましょう。
意外にも、あせも肌の原因は乾燥によるものなので、保湿ケアをしてあげれば、あせもに強い肌を育ててあげることができます。

赤ちゃんの乾燥肌を改善させることで、乾燥肌によって発症しているかゆみを緩和させることができます。乾燥しやすい季節だけでなく、気付いたときに保湿してあげる習慣をつけることが重要です。