

漢方による体質改善で子供のアトピーを軽減させるには、お医者さんとじっくり相談していくことが大切です。安易に服用することで、ちゃんとした効果が得られないかもしれません。そこで今回は、「アトピー性皮膚炎の診療ガイドライン」をみながら、漢方によるアトピー体質改善について紹介します。
アトピーに漢方治療は効果があるの?
アトピー性皮膚炎に対して漢方薬治療がどのように効果があるのか、病院では漢方薬治療をどういった風にみているのか気になりますよね。そこで、病院でも使用されている「アトピー性皮膚炎の診療ガイドライン」をみていきましょう。
「漢方薬がアトピー性皮膚炎に効果があるのか?」という研究は日本でも実際に行われています。ステロイド治療に効果が見られなかったり、普段から体の調子が悪かったりする患者さんを対象に漢方薬の治療が行われてきました。
皮膚科で処方されるアトピーに効果のある漢方薬は2つ
治療のために研究を重ねた結果、消風散(しょうふうさん)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)の2種類の漢方薬に効果が見られ、実際に皮膚科で処方されています。この2種類の漢方薬の効果についてみていきましょう。
- 消風散(しょうふうさん)皮膚の赤みやカユミを発散し、分泌物を抑える作用
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)胃腸の働きをよくして元気を取り戻す作用
1は直接皮膚に影響を与えますが、2は体の内側から体質改善を行ったものです。これは患者さんの状態をよく見なければわからないことです。お医者さんが患者さんをちゃんと見ていてくれたために改善できたのでしょうね。
その後はどうなったの?漢方薬の治療の効果
研究では漢方薬を服用した結果、皮膚の状態が良くなりステロイドの服用量も少なくなりました。漢方薬による体質改善の結果、体全体の調子が良くなってきたのです。しかし一方で、漢方薬治療はお医者さんが患者さんの状態をちゃんと把握してから処方しなければなりません。そのため、患者さん自身が自己判断で購入して結果を出すのは、「ちょっとどうなのかな?」という意見も出ているのが現状です。
アトピー改善のための漢方薬は市販品として購入できる、けど
上記で紹介した消風散と補中益気湯は、ネットでも購入することができます。しかし、漢方薬は副作用がないわけではありません。漢方医療を推進しているお医者さんに、体調についてちゃんと相談したうえで処方された漢方薬であれば、お子さんの体質改善に役に立つはずです。まずは、診察を受けてから漢方を購入してみませんか?
漢方でアトピー治療をしている病院はどこにあるの?
漢方薬治療を推進している病院は、全国にあり主に皮膚科かアレルギー科がある病院です。また大学病院のような大きな病院でも漢方治療を行っているところもありますので、かかりつけ医に相談してみましょう。またママ友の口コミもとても参考になります。病院を選ぶときは、通いやすいかどうか、信頼できるお医者さんかどうかがポイントになりますので、参考にしてみてくださいね。
まとめ
漢方薬による治療には、患者となるお子さんの体調や皮膚の状態をよく確認してもらうことが、体質改善への近道です。アトピー性皮膚炎ガイドラインに記載されてある漢方は、消風散(しょうふうさん)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)の2種類ですので、「皮膚に効きそうだから」とやみくもに漢方を服用するのは避けましょう。また、日ごろからスキンケアを続けることも体質改善への近道です。お子さんの状態に合ったケア方法を見つけてあげることが一番ですね。
こんな症状にお悩みではありませんか?
子供の皮膚がブツブツしてきた
子供の柔らかい肌に、細かいブツブツとした色のない鮫肌のような湿疹が出てくることはありませんか?痒みを発生させないためには、普段から皮膚を乾燥させないように心がけましょう。
子供の膝裏が赤くなっている
子供の膝裏が赤くなっていると、アトピーや何かの感染症ではないのかと不安になってしまいますよね。子供の膝裏は皮膚が柔らかく、また擦れやすい部分でもあるので、炎症を起こしやすくなります。
こどもの手荒れがひどい
寒くなってくると、お子さんの手がガサガサしたり、あかぎれたりすることはありませんか?皮膚を守っている皮脂という油膜が剥がれてしまい、刺激を受けやすくなっている状態です。
皮膚が赤くかぶれてくる
汗やホコリ、衣類など、ある特定の物に触れることで湿疹や腫れを起こすこともあります。接触性皮膚炎は、アレルギータイプのものと非アレルギータイプとに分類されます。