

赤ちゃんにアトピーの症状が出る前から、予防を行うことはとても大切です。
何の炎症も起きていないうちから保湿ケアを行うことで、アトピーの発症予防につながります。
大切な赤ちゃんの肌を守るために、気づいたときから予防対策を行ってあげましょう。
そこで今回は、赤ちゃんのアトピー予防におすすめしたい対策4つを紹介します。
赤ちゃんアトピー予防対策はこまめなスキンケア
アトピーの症状が出る前にしっかりと肌を保湿し予防を行うことを「プロアクティブ療法」と呼びます。
アトピー性皮膚炎を予防するには、肌のバリア機能を強化する必要があり、このバリア機能は、角質の水分量が低下したり、ヨダレやおむつかぶれなど、外から刺激を受けたりすることによって段々と壊れてしまいます。
そこで、普段から乾燥した皮膚を保湿し、角質の水分量の低下を防いでいきましょう。
一度ステロイドなどの治療を行ったあとでも、肌を保湿してあげると今度の再発防止になりますよ。
アトピー予防に効果的なスキンケアと保湿剤の使い方
赤ちゃんと一緒に生活をする中で、普段気をつけるべきこと、または保湿剤の具体的な使い方を紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
入浴後は5分以内に保湿を
赤ちゃんの体が温まっている入浴後は、水分の蒸発が激しいため、保湿をしてあげる必要があります。
全身の水分をしっかりとふき取ってから保湿剤を塗ってあげましょう。
湿疹はどこに発症するかわかりませんので、少しカサついている部分だけでなく、常に全身を保湿剤で潤わせてあげましょう。塗ったあとに皮膚がテカテカする程たっぷり目に塗ってあげると効果が高まります。特に口回りや頬っぺたは乾燥しやすいので、丁寧に塗ってあげましょう。
ベビーオイルやベビーローションは全身に伸ばしやすいためおすすめです。
食後とオムツ交換後は塗れたタオルで皮膚を拭く
ヨダレや食べ物が付着しやすい食後、オムツ交換時のオシッコやウンチは濡れたガーゼで拭いてあげましょう。
アルコール成分が含まれているオシリ拭きは、肌の刺激となり炎症を起こしてしまうことがあります。
皮膚がかぶれ赤くなっている状態は、衣服の摩擦による刺激に敏感になりアトピーが悪化してしまうため、唾液や汗は、ぬるま湯で洗い流すか、コットンなどの柔らかいガーゼを使い拭き取ってあげましょう。
また、刺激の少ないコットン製の服を着せたり、髪や爪を短く切って置き、皮膚の負担を減らすのも効果的です。
石鹸で体を洗ったら、ちゃんと体をすすぐ
入浴中に石鹸で体を洗ったら、泡をしっかりとすすぎ流しましょう。
ボディソープや石鹸の落とし忘れで、石鹸成分が皮膚に残ってしまうと、皮膚が赤くなったりかゆくなったりすることがあります。
たっぷりのお湯か、シャワーのお湯でしっかりと赤ちゃんの体をすすいであげましょう。
赤ちゃんの顔や耳に水が入らないように、つい顔を洗い忘れてしまうこともありますが、顔は湿疹が特に出やすい部位でもあるので、しっかりと石鹸の泡で洗ってから水で流してあげてくださいね。
汗をかいたら汗を拭こう
汗は痒みの原因となりますので、汗をかいたら水で洗い流すか拭き取ってあげましょう。
暖かくなってくる季節には汗を掻きやすくなっているため、「乾けば大丈夫」と放置せずに、着替えやシャワーで肌を清潔にしてあげると効果的です。
しかし、汗をかかないようにエアコンで部屋を涼しくしたり、外に出さないようにしたりなど、汗をかかせない生活を送るのは逆効果です。
汗をかく機能は、健康な肌に欠かせない大切な機能のひとつなので、怖がらずに汗をどんどん掻かせてあげてくださいね。
赤ちゃんのアトピーの発症に関して今後気をつけること
アトピーの発症部位は年齢と共に変化していきます。
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は顔を中心に発症し、やがて全身に湿疹やかゆみなどの炎症が広がることがほとんどです。
少し大きくなってくると、足や肘などの手足の部分から炎症が始まり、思春期には顔を中心とした上半身に炎症が起きやすくなります。
年齢と共に変化していく発症部位に注意し、ケアを続けてあげてくださいね。
まとめ
- 水分が蒸発しやすい入浴後は5分以内に保湿ケアを
- 食後とオムツ交換後は濡れたガーゼで肌を拭いてあげよう
- 汗をかいた後は、汗を拭き取ろう
赤ちゃんの肌に湿疹などの炎症が見られないときでも、保湿剤でケアをしてあげることは、アトピー予防に効果的です。
ただし、赤ちゃんの肌に合わない保湿剤を使い続けるとかぶれを起こすこともあります。数日つかい続けてみて、赤みやかゆみが軽減されないときは、保湿剤を変えてみましょう。
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